日向坂46“キュンキュンダンス”、なぜ『TikTok』で大きな話題に? CRE8BOYの振付などから読み解く

 日向坂46のデビュー曲「キュン」の振付“キュンキュンダンス”が、ショート動画アプリ『TikTok』を中心に大きな話題となっている。

 日向坂46は、シングル発売の3月27日に合わせてTikTokアカウントを開設。4月4日時点で13万ファン(フォロワーを示すTikTokの単位)を突破し、「キュン」のセンターを務める小坂菜緒がキュンキュンダンスを踊る動画には約10万いいねが付けられている。ハッシュタグ「#日向坂46」は人気上昇中に長期間にわたりランクインしており、「キュン」の公式音源を使った動画は1700にも上る。私立恵比寿中学の公式アカウントから中山莉子、柏木ひなたのほか、TikTokerで日向坂46ファンのじょいやもキュンキュンダンスを投稿するなど、さらに波及している状況だ。

@hinatazakanews みんなで真似してやってみてな~💓#キュン#キュンキュンダンス#小坂菜緒#こさかな#日向坂46 ♬ Kyun - Hinatazaka46

日向坂46公式アカウントによる小坂菜緒の“キュンキュンダンス”動画

 先日、「キュン」のシングル売り上げが初週47.6万枚を売り上げ、欅坂46「サイレントマジョリティー」の記録を大きく上回り、「女性アーティストの1stシングルによる初週売上枚数」歴代1位に輝いたというニュースがあったが、シングル売り上げという一つの指標だけでなく、『TikTok』というフィールドで新たな層を“キュン”とさせているのが分かる。坂道シリーズとしては、乃木坂46の松村沙友理が率いるさゆりんご軍団に続く、2アカウント目。改名前のけやき坂46として築いた3年間を土台に、キュンキュンダンスとTikTokの組み合わせで、さらなる飛躍を遂げようとしていることが伺える。

 曲の冒頭からスタートするキュンキュンダンスは、おしりを振って両手で日向坂46の「ひ」の形のポーズを決めるというもの。腰の角度やお尻の振り具合、足の動作など、なかなかに難易度は高く、初披露された横浜アリーナでのデビューカウントダウンライブでもメンバーからのレクチャーがおひさま(日向坂46ファンの呼称)にあったほど。しかし、実際に「ひ」を描く振付は〈キュンキュンキュン キュンどうして〉というシンプルかつクセになるフレーズも相まって踊っていて楽しく、まさに日向坂46のライブにうってつけのダンスだ。

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