ちなみに、前田くんの“中の人”SHOWROOM代表・前田裕二氏は、バーチャルジャニーズプロジェクト発足時の記者会見にて、「VTuberがブームとなる中、女性VTuberの人気者は多いが、男性VTuberで人気者があまりいない」と問題提起したうえで、その原因を「ストーリー性・世界観がないから」としていた。であるとするならば、アイドルを目指す男子高校生が、忙しい学校生活の合間を縫ってひたむきに毎日配信を繰り返し、その結果、明確な数値目標を達成してファンと喜びを分かち合うという“ドラマ”は、「ストーリー・世界観」づくりにおいて、とてつもなく大きな意味を持つのではないだろうか。1週間で5～6万人に到達したことを考えると、フォロワー・登録者数10万人は時間の問題。その10万人を突破した時、『バーチャルジャニーズプロジェクト』は、今まで以上に加速・発展していくに違いない。

■こじへい
1986年生まれのフリーライター。芸能・スポーツ・音楽・カルチャーのコラム・リリース記事から、ゲームのシナリオ、求人広告まで幅広く執筆中。