チームバトロワ『Apex Legends』とはどんなゲームか? 配信から1週間でプレイヤー数2500万人越え
いま最もアツいゲームジャンルと言っても過言ではないバトルロイヤルに、ド派手なニューカマーがやってきた。
タイトルは『Apex Legends』、『タイタンフォール』シリーズで知られるRespawn Entertainmentが開発元となり、販売元のEAと組んで2月5日にサービスを開始した(プラットフォームはPC,PS4,Xbox One)。
ローンチから一週間でプレイヤー数が2500万人を突破するという驚異的な記録をたたき出した『Apex Legends』、一体本作のどこがこれまでのバトロワと違うのか?この記事では、新作バトロワ『Apex Legends』の魅力に迫る。
チームプレイを重視したバトルロイヤル
『Apex Legends』の最大の特徴は、ゲームモードが3人1組のトリオのみであること。『PUBG』や『フォートナイト』の場合は、ソロ・デュオ・スクアッドと1人でもチームでも遊べるようになっているが、『Apex Legends』はチームプレイを前提として作られているのだ。
チームプレイを前提としたタイトルだけあって、チーム内のコミュニケーションが円滑に進行するようシステム面での工夫もなされており、「ここにアイテムがあるよ」とか「あそそこに敵がいる!」といった情報もボタンひとつで味方に送れるようになっている。これならボイスチャットを使いたくないプレイヤーも、もし海外のプレイヤーとマッチした場合でも安心だ。
それぞれ尖った長所のあるキャラクター
ゲームモードがトリオ限定であることの次に特筆すべきは、それぞれ異なる能力を持つ8人のレジェンド(操作キャラ)だろう。本作はバトロワなので武器や防具は降下してから現地で調達するのだが、操作キャラはデフォルトで3種類のアビリティを保有している。
味方の体力を回復できる“ライフライン”に、シールドを張る“ジブラルタル”、マップ上にジップラインを置いて高所に移動できる“パスファインダー”など見た目も能力も個性豊かなキャラクターが勢ぞろい。現状、キャラのバランスがとれていて、極端に強すぎたり弱すぎたりするキャラがいないのも嬉しいポイントだ。
キャラごとに性能の大きく異なるFPSと言えば『オーバーウォッチ』が思い出されるが、『Apex Legends』のアビリティは『オーバーウォッチ』と比べると、攻撃よりはサポート寄りに設定されている。
現に『Apex Legends』のアビリティは直接相手にダメージを与えられるものが少なく、必殺技的な立ち位置の“アルティメットアビリテイ”でさえダメージを与えられるのは8キャラのうち3人だけとなっている。
とはいえ、本作のアビリティは戦況を覆せるるほど強力で、アビリティで有利な状況を作り出し、拾った武器で相手をキルするというのが『Apex Legends』の基本になる。
チームワークが発揮できなければドン勝つは夢のまた夢
『Apex Legends』のキャラのHPは、他のシューターと比較してもかなり多めに設定されている。そのため、撃ちあいが発生してもお互いそう簡単にはキルできない。
特にアーマーを着込んだキャラの場合、その固さは並大抵ではなく、先手を取ったプレイヤーが返り討ちにあってしまうこともしばしば。
キャラが固い分、重要になってくるのは仲間との協力プレイだ。固い敵もさすがに3人で集中攻撃すれば一瞬で倒せてしまうし、逆に相手を攪乱してバラバラにしてしまえば殲滅は容易いだろう。
また、本作独自のシステムとして、一度完全にキルされてしまった味方も条件を満たせばリスポーンさせられる。死んだら終わりのバトロワでリスポーンがあるというのは、チームプレイに重きを置いた『Apex Legends』ならではだろう。
それぞれのレジェンドが固有アビリテイを駆使しながら、チームワークを発揮して、いかに有利な状況を作り上げていくかが『Apex Legends』の醍醐味だ。
基本無料とは思えないクオリテイ、しかし野良でのプレイには限界が……?
ゲームプレイ、グラフィック、サウンド、全てにおいて『Apex Legends』は基本無料のFPSとは考えられないほどのクオリテイに仕上がっている。
ただ、いくらチームプレイが面白いゲームでも、野良で知らないプレイヤーと遊んでいてはチームワークを発揮しきれない試合が多い。
気の置ける仲間2人とボイスチャットを繋げてプレイすれば、『Apex Legends』はこれまでにない体験ができる新鮮なバトロワだ。だが、そのような素晴らしい体験を野良のランダムマッチで味わえるかは正直なところ、保証できない。
とはいえ、現在世界中のゲーマーが注目しているバトロワ『Apex Legends』、興味を持っている方は今から新しい“戦友”を探してみるのもいいだろう。
■脳間 寺院(のうま・じいん)
ゲーム・動画ジャンルが専門のライター。京都生まれポケモン育ち、ボンクラオタクがだいたい友達。Twitterでも面白い動画やゲームについて情報を発信中。