東海オンエア・てつや、「いぼ痔」治療の一部始終を公開 人気YouTuberの影響力を考える

 普段、YouTuberの動画を見ない人には伝わりにくいところかもしれないが、彼らの動画は100万再生を超えるのが当たり前で、今回のシリーズでも、「決意、診察編」は12月17日時点で280万再生を超えている。あるいはテレビで芸能人が同様の企画を行えば、より高い啓発効果があるかもしれない。しかし、彼らは視聴者とより近い存在で、またその再生回数の多くがテレビのように流れてくるものというより、主体的に選んで視聴されたものだと考えると、影響力はバカにならないものがある。実際、家田病院にはすでに、動画を見た視聴者が診察に訪れているという。

 注意が必要なネタであることは間違いないが、笑えて、ためになって、人によっては勇気がもらえる今回の企画は、その影響力の正しい使い方だと言えるのではないか。メンバーの立ち回りも正しく、てつやのことは小バカにしても、痔という病気そのものを軽く見たり、奇異の目を向けたり、という要素はまったくなかった。

 あとは、過去に行なわれた『ケツの中身はなんじゃろな!?』(活字にしてはいけない気がするので、説明は省く)のような企画で、てつやが肛門を酷使することなく、それでいてこれまでどおり、東海オンエアがバカバカしく笑える動画を届け続けてくれることを期待するばかりだ。

(文=橋川良寛)

関連記事