『maimai でらっくす』ロケテストを体験 より“気軽に音を楽しめる”&“追求できる”仕様に
セガの音楽ゲーム『maimai』シリーズの最新作『maimai でらっくす』のロケテストが、12月7日より秋葉原のセガ3号館にて行われ、朝早くから多くのプレイヤーが新筐体を楽しんだ。
同日朝、開店前の店内に入ると、そこには『maimai でらっくす』のプロデューサーを務める新井健二氏とディレクターの小早川 賢氏が。早速、小早川氏の口から今回の新筐体についての解説がスタート。まず、タッチパネルについては大幅に仕様を変更。思い切り打っても判定があって気持ちよく打てるノーツこと「EXノーツ」を実装。赤いノーツとして表示されるもので、判定は少し甘くなる。小早川氏いわく「『maimai』はプレイヤーが動くことで楽しむことができるゲームなので、もっと音にノッて楽しんでほしいくて実装した。EXノーツは音が綺麗にハマる形で作ってあるので、気持ち良さは上がっているはずです」ということだ。また、HOLDノーツについても、これまでは終点で手を離すことが判定の一つだったのが、押しっぱなしでもOKかつ途中からでも判定される仕様になった。
そして、大きな変更がこのTOUCHノーツとTOUCH HOLDノーツだ。シャッターが閉じたタイミングで画面をタッチするというこのノーツが加わったことで、『maimai』はより画面全面を抑えるゲームとなった。これまで画面をみながら目を切っていたポイントが変わってしまうので、同じレベル数でも、難易度が上がったように感じた。慣れればお手の物かもしれないが、高レベル譜面だと、最初は苦労することになるかもしれない。
今回ロケテストで試せる楽曲は、いずれも『maimai』シリーズに収録済みのもの。これまでのものと比べてより楽しくなったことを体感してもらえるように、ということらしい。また、オプション画面もより充実したメニューが出そろっており、プレイヤーにとってはより自分好みにカスタマイズできるようになった。
そのほか、筐体についても変更が。画面は42inchから43inchになり、ボディもこれまでのものに比べて大きくなったほか、イヤホンジャックも筐体そのものに完備。筆者も実際にプレイしてみたが、これだけ動くゲームにも関わらず、一切邪魔にならない位置に適切に配置されていた。
筐体についての大きな変更点は「カメラ」にあるといえるだろう。これまで筐体と自身を撮影していたものが静止画メインになった。新井氏いわく「動画を投稿サイトにアップする、という流れは引き続きあるが、TwitterなどのSNSへリザルト画面などの静止画を気軽に投稿するほうが多い。プレイヤーにもっと気軽な形で共有できるような仕様を目指した」とのことだ。実際にアイコンはそのカメラで撮影したものにフレームを付けて、リザルト画面に自分の写真付きで表示(非表示も選択可能)する、というラフさは、仲間内での投稿には向いていると思えた。
ほかにも、この日は詳細が発表されなかった「でらっくすカード」の実装や、新しいAime・電子マネーへの対応、全国プレイヤーとのデータ対戦など、さまざまな機能を取り入れている今回の『maimai でらっくす』。ロケテで稼働しているのは「Ver.ご意見ちょーだい」で、小早川氏は「いろんなテストをこっそり入れている。既存のユーザーの意見をもらえるタイトルだと思うので、集まった声をもとにここから変えていこうと思っています」と、今回の反響を受けてさらなるバージョンアップがあることを予告した。
(文=中村拓海)