ヒカキンが2019年のYouTuber界を大予想 ブレイクするのは大食い&オネエ系のクリエイター?
人気YouTuberのヒカキンが11月23日、盟友・マスオのチャンネル「MasuoTV」に登場し、「YouTubeの現状」を語った。
ともに平成元年生まれの二人は、来年で元号が変わることを受け、これまでのYouTuber業界を振り返った。2006年12月にチャンネルを開設したヒカキンが、YouTubeだけで生活ができるようになったのは、2011年。ヒカキンによれば当時、同じように生活できていたのはPDS株式会社(ダンテ)、MEGWINくらいだったという。
地道に実績を積み上げて来たなかで、ヒカキンにとっても、この2018年は象徴的な年だったようだ。2017年までは、テレビCMに出れば「YouTuberが!?」と驚かれていたが、今はそこまで大きな話題になるほどではなくなり、そもそも「YouTuber」という言葉を知らない人はほとんどいなくなったのが、2018年だという。ヒカキンは「一般に浸透しきった、とまでは言えない」としつつ、高齢者層にも「“あれだろ、カテキンだろ?”くらいは言ってもらえる(笑)」と話していた。YouTubeだけで生活できているクリエイターの数も1000は優に超え、「億Tuber」も珍しくないのでは、とのことだった。
いまや子供たちの「なりたい職業」ランキングでも、上位に食い込むのが当たり前になってきたYouTuber。それだけに、今から活動を始めようとしてもレッドオーシャンなのでは、との見方もあるが、ヒカキンは「才能と努力があればブルーオーシャン」と力を込める。というのも、ヒカキンはチャンネル登録者数10万人を達成するのに5~6年かかったが、今は1~2年で100万人登録を達成するYouTuberも増えているようだ。一つの動画が加速度的に広がることも多く、一躍人気者になれる可能性も秘めているという。ヒカキンは、そうしてYouTubeからスターが生まれるのが当たり前になり、テレビタレントとして成功することと、徐々に垣根がなくなっていくだろうと予測した。
それでは、2019年のYouTuber業界はどうなるのかーーマスオのそんな問いかけに、ヒカキンは「未来のことはわからない」という前提で、まず「YouTuberが他のメディアに出ていくこともあるんだけど、どちらかと言うと、タレントさんがYouTubeを始める流れが大きくなると思う」と予想。捨て身でYouTubeに飛び込んだカジサック(キングコング・梶原雄太)や、ゲーム実況で思わぬ才能を見せつけた本田翼など、現状でも芸能界からの“刺客”は多いが、その流れがさらに加速するだろう、ということだ。
また、「どんなYouTuberが出てくるか?」との問いには、「いまは一人より、グループ系の方が(でてきやすい)」と回答。一人で企画を考え、撮影し、編集して……というのは心身ともに負担が大きく、その点で、仲間と楽しみながら活動できるグループ系YouTuberは基盤を作りやすい、ということのようだ。また、ヒカキンもスタッフのアシストを受けているように、ひとりのYouTuberもチーム化していく流れにあるようだ。もっとも、長年単独で活動してきたヒカキンは、ひとりだからこそのメリットも熟知している。いわく、グループの一員であるよりフォーカスが当たりやすく、イベントや撮影にも呼ばれやすい。また「汚い話でいうと、給料も人数で割られますから!(笑)」と、冗談めかして語っていた。グループYouTuberにおいては、最初に給料の割り当てを決めずに活動を始め、後から不公平感が出て大ゲンカに……という問題も想定されるため、お金周りのことはきちんと決めておいた方がいい、とのアドバイスもあった。