『レッド・デッド・リデンプション2』評 「面倒さ」すらも演出になる、“手触りのある”世界観

手触りのある世界に没頭しよう

レッド・デッド・リデンプション2【CEROレーティング「Z」】 - PS4

 『レッド・デッド・リデンプション2』はもっさりとした操作感や独特のスローテンポさが気になるものの、それらの要素のほとんどは作品世界に没入するための演出として効果的に機能している(ただしダッシュのできないキャンプや建物内での移動には、ストレスを感じざるを得ない)。

 ゲームとしての快適さを重視するなら、本作のゲームデザインはいくらでも改善の余地がある。だが、本作がどれだけのリソースと時間をかけて作られたかを考えれば、不親切にも思える本作のシステムが意図的なものであることは想像がつく。

 例えるならば本作は、熱い風呂のようなゲームだ。足先だけつけた時は熱すぎてとても入りたいとは思えないが、意を決して肩まで浸かれば極楽が待っている。

■脳間 寺院(のうま・じいん)
京都生まれポケモン育ち、ボンクラオタクはだいたい友達。「ゲームをもっと面白く」をモットーに記事を書くゲームライター。Twitterにてゲームにまつわる情報を発信中
Twitter:@noomagame

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