ニューヨークを歩いてみれば

　あまりにも移動が爽快すぎるため、地面に足がついている時間が短くなってしまうのが今作の定めとも言える。だがあえてマンハッタンの人だかりをスーツ姿で歩いてみるのも悪くはない。ビルの上からでは見つけられない景色もある。

　ご存じの通り、ニューヨーク中に作者の知れぬグラフティ（落書き）が描かれている。グラフティの中にはスパイダーマンの登場キャラを模したものもあるので、街中を歩き回って探してみるのも一興だ。

　ヒーローたるもの市民との信頼関係も重要だ。街を歩く市民の中には頭上にアイコンが表示されている者がおり、アイコンが出ている市民の近くで△ボタンを押すと「インタラクト」が行える。握手したり、「ピシガシグッグッ」的な触れあいをしたり、市民とコミュニケーションをとって人気者気分を味わおう。

　悪者退治だけが『Marvel’s Spider-Man』の魅力ではないと気づいてもらえたなら幸いだ。ホットドッグやハンバーガーにかぶりつくことこそできないものの、今作はニューヨークの名所や景色を高いクオリティで再現している。既にプレイしている人も、まだ手に入れていない人も『Marvel’s Spider-Man』でニューヨークを堪能しよう。

■脳間 寺院（のうま・じいん）
京都生まれポケモン育ち、ボンクラオタクはだいたい友達。「ゲームをもっと面白く」をモットーに記事を書くゲームライター。最近セーブデータがよく消える。
Twitter：@noomagame

■Marvel’s Spider-Man
発売日：好評発売中
価格：パッケージ版　希望小売価格 6,900円＋税
ダウンロード版 通常版 販売価格 7,452円(税込)
ダウンロード版 デジタルデラックス版 販売価格 9,612円(税込)
ジャンル：オープンワールドアクションアドベンチャー
フォーマット：PlayStation 4
CERO：C（１５才以上対象）
(c)2018 MARVEL
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