新システム「ダブルギアシステム」でさらに面白く! TGS『ロックマン11 運命の歯車!!』ステージレポート

 2018年9月20日、東京ゲームショウ・カプコンブースにて、『ロックマン11 運命の歯車!!:スペシャルステージ』が実施された。本イベントでは2018年10月4日、Nintendo Switch、PlayStation 4、Xbox One、PC向けに発売される、ロックマンシリーズ8年ぶりの完全新作『ロックマン11 運命の歯車!!』の最新情報のほか、本作に出演した声優を招いてのトークイベント、実機プレイ、そして限定版、グッズの紹介などが行なわれた。

 まずオープニングで本作のプロデューサーを務める土屋和弘氏、「ロックマンユニティ」管理人のウッチー氏が登壇。「ロックマンユニティ」でお馴染みの「メットール!」の挨拶が終わった後、本日公開の新情報を交えたプロモーション映像がお披露目された。

 この映像において、今まで名称が伏せられていた二体のボス「ツンドラマン」、「アシッドマン」の二体が初公開。前者はシリーズ恒例の氷をモチーフにしたボスで、永久凍土に覆われた極地が舞台となることが確認できた。後者はその名の通りに劇薬をモチーフにしたボス。ステージは化学薬品プラントで、廃液の中を進む局面など、本作における水中ステージの位置付けであることが確認できた。ちなみに派生作の『ロックマンX3』には「アシッド・シーフォース」という、同じく劇薬(酸)をモチーフにしたタツノオトシゴ型のボスが登場している。古くからシリーズを遊んできたプレイヤーなら、その名を聞いて、同作のボスが脳裏を過ぎった方も少なくないのではなかろうか。

『ロックマン11 運命の歯車!!』TGS2018 プロモーション映像

 プロモーション映像のお披露目後はゲーム内容の紹介に移行。攻略したいステージから自由にプレイできるステージセレクト、ボスを倒すことで得られる特殊武器とそれに関連付いた属性相関、そして上達を実感できる難易度などのシリーズのお約束を踏襲しつつ、新たに「ダブルギアシステム」なるロックマンの能力を一時的に強化する新システムを搭載。これを用いての形勢逆転を狙うこともできるようになるなど、これまでのシリーズ以上にプレイヤーの攻略スタイルに幅が出る作りになっているとのことだ。

 続けてストーリーと、先ほどの映像で判明した全8体のボスが紹介された。ストーリーは実に11度目となるワイリーの来襲が描かれる。そうなると、例の「土下座」の事が気になってしまうが、これに関してはプレイしてのお楽しみとのことだ。誰が土下座することになるのかは、製品版で見届けよう。ボスに関しては、今回発表されたことによって「どのボスから倒すか?」と考え始めたプレイヤーも少なくないのでは、とのコメントもあった。どのボスから倒すかを決めるのは、攻略するに当たっては重要な一手となるので、購入を検討しているプレイヤーは今の内に考えておこう。

 ゲーム内容に関する解説が終わった後、ステージ上にゲストとして、本作の主人公「ロックマン」のボイスを担当した声優の福原綾香が登壇。更に続けて、ロックマン“ご本人”も登壇した。

 残念ながら、ロックマンは登壇後まもなく退場してしまったが、ここからは福原を交えてのトークイベントが展開。まず、ロックマン役に選ばれた経緯が語られたが、カプコン側からの指名であったとのこと。本作ではオーディションは一切行わず、全てのキャラクターの配役をカプコンのスタッフがミーティングの末に決め、配役したという。しかし、8体のボスはいずれも個性派ぞろいだったのもあり、比較的スムーズに演じる声優が決まった反面、ピュアな少年ヒーロー像を出したいことからロックマンは難航。数多くのミーティングを重ねた末、福原に決まったとのことだ。

 自分がロックマン役に決まったと知った時は、マネージャーに確認してしまうほどビックリしたとのこと。さらに収録は驚くほど順調に進んだようで、思わず心配になって聞き返してしまったという。その場に居合わせた音響監督も「カプコンさん、注文はないのですか?」と言ったとか。土屋氏曰く、テスト録りの第一声の時点で納得するほど良かったということもあり、厳しめの注文を取ることはほとんどなかったようだ。

 ロックマンシリーズの経験も弟がプレイしているのを見ていたほか、2002年から2006年まで、テレビ東京系列で放送されていたアニメ版『ロックマンエグゼ』を見ていて知っていたとのこと。また、エグゼにはコミカルな印象を持っていたが、ゲームのロックマンはシリアス寄りで、資料を読んだ時にビックリしたとのエピソードを語っていた。

 実は今作のロックマン役が発表されて間もなく、自身のブログで『ロックマン2』をプレイすると綴っていた福原氏。その質問も飛び出し、現在プレイ中とのことが明かされた。しかし、「氷のステージ」(※滑る足場で構成されていることから、フラッシュマンステージ)で苦戦中とのこと。ただ、徐々に上手くなりつつあるので、引き続き「諦めない心を持って挑み続ける」と宣言していた。

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