インディーゲームにVTuberが熱い 『東京ゲームショウ2018』変わり種ブースまとめ

 9月20日より開幕した国内最大級のゲームイベント『東京ゲームショウ 2018』(以下『TGS 2018』)。今年は新作ゲームの出展に加え、インディーゲームや話題のバーチャルYouTubrなどのブースも熱い盛り上がりを見せそうだ。

 そこで本稿では、ビジネスデイから一般ユーザーも入場できるこのタイミングで、『TGS 2018』で注目すべき変わり種ブースを3つご紹介する。会場の混雑具合や時間帯と相談し、スムーズにブースへ向かうと吉だ。

ユニークな作品に出会えるインディーゲームコーナー

 『TGS 2018』で出展されるのは、何も大手ゲームメーカーの新作タイトルばかりではない。メインホールから少し離れた9-11ホールでは、様々なクリエイター陣が各々の作品を出展するインディーゲームコーナーが設けられている。インディーゲームはどこか個性的かつニッチな魅力で人を惹きつける作品も多く、色んなゲームタイトルを遊んでみたいユーザーは足を運んで損はないだろう。ビジネス・一般問わず『TGS 2018』の期間中は継続してコーナーが開かれているので、ステージイベントの合間に訪れてみるのもオススメだ。

 以下に注目度の高いインディーゲームを4つリストアップしたので、期間中に試遊を考えている方の参考になれば幸いである。

SCRAP RUSH!!(アクワイア)
N1RV Ann-A(Sukeban Games)
フォーゴットン・アン(コーラス・ワールドワイド)
Black Future '88(Good Shepherd Entertainment)

N1RV Ann-A

N1RV Ann-A Cyberpunk Bartender Action Reveal Trailer

 ベネズエラのインディーデベロッパーSukeban GamesによるAVG『N1RV Ann- A』は、日本語対応で『TGS 2018』にプレイアブル出展。本作は2016年に発売された『Va-11 Hall-A』の続編で、バーテンダーとなりドリンクを振る舞いながら客とコミュニケーションを取る独特なゲームシステムを採用している。会話主体のゲーム性、そして往年のレトロゲームを意識したドット絵調のグラフィックを堪能したい方は、この機会にインディーコーナーでプレイしておこう。

SCRAP RUSH!!

『 SCRAP RUSH!! 』 ゲーム紹介ムービー

 アクワイアがインディーコーナーに出展する『SCRAP RUSH!!』は、何と入社3年以内の社員で構成されたチームが開発を担当した作品。というのも、『SCRAP RUSH!!』はアクワイアの社内コンテストから生まれたフレッシュなゲームで、『TGS 2018』へのプレイアブル出展で来場者面白いか評価してもらう」斬新な考えに基づいて作られたようだ。

 ゲームジャンルは、見下ろし視点で進む4人同時対戦アクション。プレイヤーは「ガラクタ」と呼ばれるアイテムを集めて敵を倒すのが目的で、お祭り感覚で楽しめる内容だ。カジュアルながらも派手なゲームを遊んでみたいユーザーは要チェック。

グリーによるVtuber配信ステージも実施

 2017年末から今年にかけて話題の絶えないバーチャルYouTuber(以下VTuber)。『TGS 2018』では、グリー株式会社の子会社で、VTuber事業に特化したWright Flyer Live Entertainment(以下WFLE)による特別ブースが出展。その会場となる展示ホール8-C01では、VTuberたちが様々なプログラムを実施するライブ配信ステージが催される。ゲーム実況を中心にトークショーも行われ、ファンにとっては普段よりもVTuberを身近で見れる距離感の近いイベントになるだろう。主な出演者は以下の通り。詳しい日程は特設サイトで確認してもらいたい。

VTuberライブ配信ステージ出演者

かしこまり
すーぱーそに子
.LIVEアイドル部
葉月ナツ
道明寺ここあ

 もう一つ目玉企画として、WFLEブースでは「ゲーム部プロジェクト」のメンバーとコミュニケーションが楽しめる交流コーナーも設置される。参加者は、まずバーチャルキャラクターに変身できる「バーチャルキャスト」を使用。そして、VR空間内で各メンバーとご対面する。こちらはビジネスデイも含めて、合計3日間実施される予定。VTuberとの会話コミュニケーションに興味のある方は、気軽に参加してみると良いだろう。

VTuber交流コーナー出演者

夢咲 楓
道明寺 晴翔
桜樹 みりあ
風見 涼

自宅がゲームセンターに生まれ変わる「ARCADE 1UP」


Arcade1Up Assembly Instructions

 最後に、『TGS 2018』に参加するユーザーへ筆者が特に勧めたいのが、タイトーが販売する家庭用アーケード筐体「ARCADE1UP」。これは海外のTastemakersが開発した商品で、その名の通り、実機の3/4サイズで再現されたアーケードゲーム筐体である。

 『ARCADE1UP』は2018年12月発売予定で、ラインナップには『スペースインベーダー』や『パックマン』といった言わずと知れた名作が揃っており、タイトーによれば今後も往年のゲームタイトルを展開するとのこと。スケール感は家庭用ゲーム機よりも大きく、側面パネルも当時モノに合わせてデザインされるなど、随所にこだわりが見られる。「自分は生粋のゲームセンターっ子だった!」というオールドゲーマーは、『TGS 2018』のタイトーブースで試遊してみよう。

 以上、『TGS 2018』の変わり種ブースを幾つかご紹介してきた。他にも各企業や団体によるブースやスペシャルステージ、そしてゲーマー同士が火花を散らすesports大会が開かれるので、時間や予算と相談して1年に1回のゲームイベントを満喫してほしい。

■龍田 優貴
ゲームの尻を追いかけまわすフリーライター。時代やテクノロジーと共に移り変わるゲームカルチャーに目が無い好事家。『アプリゲット』『財経新聞』などで執筆。個人的なオールタイムベストゲームは「ファミコン探偵倶楽部」シリーズ。
Twitter:@yuki_365bit

関連記事