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OculusがVR普及の起爆剤に? Facebook開発者会議で披露されたVRの最前線

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 世界最大のSNS企業であるFacebookが5月1日と2日、アメリカ・カリフォルニア州のサン・ノゼで年次開発者会議「F8」を開催。同会議では、VR関連の発表が多数なされた。というのも、同社はVR空間にこそソーシャル体験の未来があると考えているからだ。本記事では、同会議におけるVR関連の発表をまとめる。

リッチなVR体験を身近にする「Oculus Go」

 もっとも注目すべき発表は、スタンドアローン型VRヘッドセット「Oculus Go」の発売である。現在流通しているVRヘッドセットには、Gear VRのようなスマホを挿入して使うモバイル型VRヘッドセットと、Facebookが買収したOculusが提供しているOculus Riftのようなハイエンド型のものがある。ハイエンド型はモバイル型に比べて格段にグラフィック性能が優れているものの、高性能のグラフィックボードを搭載した高価なVR Ready PCに接続して使わなければならない。こうした初期投資が高さが、VRが爆発的に普及することを妨げていたとも言われている。

 今回発表されたOculus Goは、モバイル型VRヘッドセットよりグラフィック性能に優れているにも関わらず、その利用に際してVR Ready PCが不要だという。さらに、価格も23,800円(32GB)もしくは29,800円(64GB)と手が届きやすいものとなっている。対応VRコンテンツも現時点で1,000本以上あり、VR普及の起爆剤となることが期待される。

VR空間で交流できるソーシャルVRアプリ

 一方で、VR空間でユーザが交流できるソーシャルVRアプリの発表もなされた。「Oculus Venues」は、VR空間内でコンサートやスポーツなどのイベントに多数のVRユーザが参加できるアプリだ。また、もともとはGear VR対応アプリであったものを改良した「Oculus Rooms」を使えば、VR空間内で友だちとボードゲームを楽しんだり、映画鑑賞することができる。また、「Oculus TV」はVR空間内の大画面テレビで動画コンテンツを視聴することを可能とし、今年の夏からは最大4名の同時視聴に対応する。

より没入感のあるVR体験を目指して

 Facebookが進めるVRに関する最先端研究の成果も発表された。VR体験において没入感が得られるのは、ユーザの頭と視線の動きに連動してVRヘッドセットの画面が描画される相互作用性によるところが大きい。また、VR空間内に「リアルな」モノが存在しているかのように感じさせるフォトリアルなグラフィックも没入感を強める。

 F8では、リアルなモノを撮影した動画と、もはや区別がつかないほどのVR空間を描画した動画が公開された。VR空間内に写っているモノは、現実には存在していない「画素のかたまり」に過ぎない。だが、見た目だけでは存在しているとしか思えない。また、ユーザの顔がVR空間内にフォトリアリスティックに描画された動画も公開された。この動画はフォトリアルなVRアバターを開発する一環として制作されたそうだ。

リアルなモノを撮影した動画とフォトリアルなVR空間を描画した動画を比較。ユーザの足が写っている方がリアルな動画

 

フォトリアルなVRアバターを動かしている様子

 先日公開された映画『レディ・プレイヤー1』では、2045年のきらびやかなVR世界が描かれている。このようなVR世界を実現する企業は、以上のようにVR事業に注力しているFacebookになる可能性もありそうだ。

 参照記事:開発者カンファレンス「F8」2018:1日目発表内容まとめ、開発者カンファレンス「F8」2018:2日目発表内容まとめ

■吉本幸記 
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。
Twitter:@kohkiyoshi

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