PUBG、荒野行動、Fortniteーー多様化が加速するバトロワゲーム、覇権をとるタイトルは?
玉石混交で変容するモバイルアプリ市場
さて、ここまではPCやCSのバトルロイヤル作品に触れてきたが、発展を遂げて成熟期に入りつつあるモバイルアプリシーンも忘れてはいけない。スマホでバトルロイヤル作品と言えば、海外で配信済みの『PUBG MOBILE』や、中国のゲームパブリッシャーNeteaseの『荒野行動』及び『Rules of Survival』等がシェアを占めていたが、今後そういった作品が続々と生まれるにつれレッドオーシャン化が加速すると見られる。
現状「PUBGの模倣ではないか」と揶揄される作品もあるが、PC向け作品の移植によってモバイルアプリ作品でも十分遊びごたえのあるものが生まれる可能性は否定できない。またセンシティブなタッチ操作や短めのプレイ時間に合うような、簡易な操作システムを実装するバトルロイヤル作品の登場も期待できる。
大型シューター作品にも迫るバトルロイヤルの波
また『Call of Duty』や『Battlefield』といたFPS史に残る大型タイトルの最新作にも、バトルロイヤルモードの実装が予想されている。『ファークライ4』の開発スタッフであったゲームクリエイターのAlex Hutchinson氏のをはじめ、各ゲームメディアや関係サイドの「バトルロイヤル性を組み込んだシューター作品」という予想は、間もなく実現することだろう。その先にどういった未来が待つのかまでは明確に予測できないが、バトルロイヤルを重視したオンラインプレイ用シューターや、ストーリー性を強くアピールしたシングルプレイ用シューターが登場するなど、eスポーツも含めたゲーム全体のシーンを上手く盛り上げてほしい、と一ゲームプレイヤーとして切望する。
■龍田優貴
ゲームの尻を追いかけまわすフリーライター。時代やテクノロジーと共に移り変わるゲームカルチャーに目が無い好事家。『アプリゲット』『財経新聞』などで執筆。
個人的なオールタイムベストゲームは「ファミコン探偵倶楽部」シリーズ。
Twitter:@yuki_365bit