実験的シンセからモンスターマシンまで…『Musikmesse 2018』で披露された注目の楽器
Nord Piano 4
さらにClaviaのNord Pianoシリーズ最新機、「Nord Piano 4」が発表された。音源が大幅に拡張され、Nord Piano専用のライブラリが無料で手に入るとのこと。Nord Piano 3から搭載されたバーチャル・ハンマー・アクション・テクノロジーは今回も続投のようだ。
リリースは2018年夏頃予定で、価格は現在のところ未定。
Camelot live
「Camelot live」は、イタリアの名門鍵盤メーカー・Fatar社とプラグインメーカーのAudio Modeling Instruments社とで共同開発された、ライブホストアプリケーション。ライブ環境でのオーディオルーティングをサポートする、Appleの「MainStage」のようなものとなっている。
DAWをメインにしている人にはあまり馴染がないかもしれないが、「MainStage」はソフトシンセをライブで使おうとする時には非常に役立つアプリだ。「Camelot live」は「MainStage」よりも操作がシンプルで、Mac、Windows、iOSにも対応しているのが特徴となっている。年内にリリース予定とのこと。
UR-RT2、UR-RT4
そしてSteinberg社が、新たなオーディオインターフェイス「UR-RT2」と「UR-RT4」を発表した。プロオーディオを手がけてきたRupert Neve Designs社とのコラボ製品で、ソフトウェアではなくハードウェアでの同社とのコラボはこれが初となる。
「UR-RT2」と「UR-RT4」は国内向けにも発表済みで、2018年4月24日に発売が決まっている。Digilandのレポートによると、アナログ感が欲しい人には魅力ある製品とのこと。価格は「UR-RT2」が3万8700円、「UR-RT4」が6万4800円。
近年は音楽とテクノロジーの親和性が目覚ましく、クラウドデータやディープラーニングを活用しているものもある。これからの楽器はどんな進化を遂げていくのだろうか。2018年10月には国内で開催される楽器見本市『2018楽器フェア』も控えており、楽器好きの筆者としては非常に楽しい時代にある。
■ヤマダユウス型
DTM系フリーライター。主な執筆ジャンルは音楽・楽器分析、アーティストインタビュー、ガジェット、プリキュアなど。好きなコード進行は<IVM7→VonIV>、好きなソフトシンセはSugarBytesの「Obscurium」。主な寄稿先に『ギズモード・ジャパン』、『アニメイトタイムズ』、『リアルサウンド』。