前月発売の家庭用ゲーム キュレーション
いまプレイするならコレ!『名探偵ピカチュウ』『ファークライ5』『スパロボX』ーー3月発売の家庭用ゲームまとめ
2018年3月1日~3月31日までに発売された家庭用ゲーム作品(PCを除く)から、オススメの作品を振り返る本コーナー。今回ピックアップするのは『名探偵ピカチュウ』、『ファークライ5』、『スーパーロボット大戦X』の3本だ。それぞれシステムやゲームデザインはもちろん、作品の魅力やユーザー評価を交えつつ紹介していく。
実写映画化も決定したADV『名探偵ピカチュウ』
3月23日に発売された『名探偵ピカチュウ』は「ポケットモンスター」シリーズの外伝的な作品で、ゲーム内容もアドベンチャー性を前面に押し出したものとなっている。本作は2016年2月3日に配信された『名探偵ピカチュウ~新コンビ誕生~』に、いくつかの新要素がパッケージング。プレイヤーは、声優の大川透氏のボイスで人語を喋る一風変わったピカチュウとともに、「ライムシティ」で起きる様々な事件に挑む。
本作の特徴は、何と言ってもシネマティックアドベンチャーの根幹をなすイベントシーンだろう。3Dモデルで画面内をイキイキ動くキャラクターやポケモンたちを見るだけでも楽しめる。特にポケモンシリーズのアイコンであるピカチュウが、カワイイ仕草の一方で皮肉やジョークを発するシーンは必見だ。一方で、事件の謎に迫る探偵パートでは、システム周りの粗さ、特にメッセージや各種実行ステップをスキップできないテンポの悪さがユーザーにやや不評だった様子。ともあれ、2019年5月10日にアメリカで公開予定の実写映画版には俳優の渡辺謙氏が出演することも話題となっており、この作品は今後もさらに盛り上りを見せそうだ。
■名探偵ピカチュウ
販売:任天堂株式会社
制作:株式会社クリーチャーズ
対応機種:ニンテンドー3DSシリーズ
ジャンル:シネマティックアドベンチャー
プレイ人数:1人
メーカー希望小売価格:パッケージ版・パッケージ版 4,980円(税別)
公式サイト:http://www.pokemon.co.jp/ex/meitantei_pikachu/
田舎町を舞台に狂気と戦う『ファークライ5』
3月29日に発売された『ファークライ5』はフランスのゲーム開発会社UBISOFTがおくるオープンワールド型のアクションアドベンチャーで、ナンバリングタイトル全体を通してFPSゲームが進行する。今作はアメリカ・モンタナ州に位置する架空の田舎町「ホープ・カウンティ」を舞台に、プレイヤーとカルト教団「エデンズ・ゲート」との戦いが描かれる。箱庭型のステージではなく、開けた世界を探索することができ、多数の敵に囲まれた拠点を攻め込む場合でも、正面突破や隠密行動といった選択肢が用意されている。プレイヤーが自由にゲーム攻略を行えるのがポイントだ。
また同社が手掛けた『ゴーストリコン ワイルドランズ』に実装されていたバディシステムは『ファークライ5』にも受け継がれた。個性の際立つ各NPCキャラを連れていくことで、ソロプレイ時でも賑やかに遊ぶことができるのも見逃せない。またマップエディター機能で自作のマップを全世界に公開することも可能。本編のストーリー進行とは関係ない部分でも、やり込める要素がふんだんに用意されている。
内容のマンネリ化が進むのはナンバリングタイトルの宿命だが、『ファークライ5』は上述したグラフィック・システム・ストーリーの大胆な進化で、ユーザーから一定以上の評価を得られた作品と言えるだろう。
■ファークライ5
対応機種: PS4、Xbox One、PC
ジャンル:アクションアドベンチャー
プレイ人数:オフライン1人、オンライン 協力プレイ2人
価格: 8,400円(税別)
公式サイト:http://ubisoft.co.jp/farcry5/