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ニュー・ジャック・スウィング・ムーヴメントの核をなした最重要グループ、ガイ。90年代を代表する、ブラック・ミュージック界屈指の名プロデューサー、テディ・ライリーとアーロン・ホール、ダミオン・ホールの３人により結成。88年に１stアルバム『ガイ』をスマッシュ・ヒットさせ、見事なデビューを飾った。
ゴーゴー直系のハネたリズム・パターンとベース・ライン。そして、みぞおちを強く刺激する重いキック音と脳天に突き刺さる硬いスネア音。——ファンクやヒップホップの要素を融合させた、ストリート感溢れる黒光りのトラック群は、ゴージャスなニュー・ジャック・サウンドとして瞬く間に浸透、絶大な人気を獲得することになった。メイン・ヴォーカル＝アーロン・ホールの男汁が滴るような逞しい歌いっぷりが、その人気にさらなる熱気を帯びさせたのは言うまでもない。
90年の２ndアルバム以降、テディ・ライリーはヴォーカル・グループ＝ブラックストリートで活躍、アーロン・ホールとダミオン・ホールはそれぞれソロ作を発表、美声を響かせた。そして00年、約10年ぶりとなるファン待望のリユニオン・アルバム『ガイIII』をリリース。さすがにそのサウンドはニュー・ジャック・スウィングではないが、ファンク・フレイヴァーを満載した筋骨の逞しいダンス・ナンバー群を披露した。