『ハイド&シーク』の“志田彩良”は何者? 福士蒼汰&田中樹を翻弄する双子ミステリー

一体、“彼女”の正体は誰なのか。ドラマ『ハイド&シーク 0秒前の彼女』(日本テレビ系)は回を重ねるごとに登場人物の立ち位置が反転していくなかで、志田彩良演じる人物の正体も不透明になっている。
爆弾テロ事件に巻き込まれたことで、最愛の恋人・紗奈(志田彩良)を目の前で失った津倉(福士蒼汰)。容疑者の濡れ衣を着せられた津倉は海外へと逃亡するものの、突然かかってきた電話ごしに聞こえてきたのは、死んだはずの紗奈の声だった。彼女を捜すために日本へと舞い戻った津倉は、警察の目を掻い潜りながら、紗奈がいる場所へと辿り着く。

しかし、現場にいた政治団体「リヴ・コモンズ」のリーダー・兵頭(田中樹)は、津倉が紗奈だと信じていた彼女の名前を「京佳」と呼ぶ。混乱する津倉だったが、実は紗奈には顔も声も瓜二つな双子の姉妹が存在しており、紗奈と京佳はそれぞれ実在する人物だったのだ。
2人が双子だったと確定したのも束の間、次に自然と思い浮かぶ疑問がある。生きている彼女は一体、紗奈と京佳のどちらなのか。爆弾テロ事件の現場では身元不明の女性の遺体が見つかっているため、生きているのは紗奈と京佳のどちらかひとりだけ。爆弾が爆発する“0秒前”にその場にいた彼女の正体こそが、本作の根幹を成す最大の謎として、視聴者に広大な考察の余地を与えている。

登場人物の視点に立つのであれば、京佳と恋人同士だった兵頭はいま生きている彼女を京佳だと信じているし、津倉もまた、婚約者の紗奈が生きていてほしいと願っている。だからこそ、紗奈/京佳の言葉や行動に違和感を持ちながらも、彼女が大切な人だと思い込んでいたい。津倉と兵頭それぞれの揺れる思いが、ラブサスペンスを駆動させる要素のひとつになっている。
志田演じる人物の正体を見極めるポイントになりそうなのが、毎話、回想シーンで映し出される津倉と紗奈の会話だ。紗奈/京佳が津倉を呼び出すときに話題にした『銀河鉄道の夜』もまた、初めて会った2人しか知らない共通の記憶だったからこそ、津倉が電話相手を紗奈だと信じるきっかけになった。津倉と紗奈が過去に交わした会話との差異が、これから紗奈と京佳を判別する手がかりになるはずだ。
ひとつ気になるのは、紗奈/京佳が兵頭たちに瓜二つの顔を持つ双子の姉妹がいることをあえて隠していたこと。生きているのが京佳だと仮定するならば、紗奈の存在を秘密にする理由はないように思える。紗奈と名乗って津倉に会っていたと兵頭たちに嘘をつく必要もなかったはずだ。





















