闇国際映画祭、長編・短編14作品のラインナップ発表 祐真キキらが審査員に

「行方不明展」「恐怖心展」「雨穴の変な世界展。」などの展覧会イベントを手がける株式会社闇が主催するホラー専門の国際映画祭「闇国際映画祭/YAMI International Film Festival」の上映作品ラインナップが発表された。
同映画祭は、国内外から革新的な最新ホラー映画に焦点を当て、世界の新たな才能を紹介するもの。5月下旬より8月末にかけて公募が行われ、世界40の国と地域から182作品がエントリーした。その中から長編コンペティション部門(60分以上)に6作品、短編コンペティション部門(25分以内)に8作品が選出された。
長編コンペティション部門には、『Species』(Marion Le Corroller監督/フランス・ベルギー)、『Buffet Libre』(Zoe Berriatúa監督/スペイン)、『Hold to Death: Hand in Hand』(Alex Wang監督/台湾)、『Gaua』(Paul Urkijo Alijo監督/スペイン・アメリカ)、『Nervous』(Abner Pastoll監督/韓国・イギリス)、『No Rest for the Wicked』(Kasper Kalle監督/デンマーク・アイスランド)の6作品がラインナップされた。
『Species』は、過酷な救急病院で働き始めた若き研修医マーゴットが、同年代の患者たちに現れる奇妙な症状と、自身の身体に起こる不穏な変化に直面するボディホラー。2026年カンヌ国際映画祭ミッドナイト・スクリーニングでワールドプレミアを迎え、カメラドール候補にも選出されたMarion Le Corrollerの長編デビュー作。特殊メイクには、『サブスタンス』で第97回アカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞したPierre-Olivier Persinが参加している。
『Buffet Libre』は、経営難のアジア料理ビュッフェを営むシアンとイッキが、敵対する人間たちを“料理”にする恐ろしい計画に乗り出す異色ホラー。2025年のFilmQuestで最優秀作品賞、最優秀脚本賞、最優秀主演女優賞を受賞した。『Hold to Death: Hand in Hand』は、「Hand in Hand」と呼ばれる幽霊を招き入れる遊びに興じた参加者たちが呪いに巻き込まれていく台湾ホラー。3DCGを駆使したビジュアルが特徴で、台湾のコンテンツ振興機関TAICCAが海外展開を後押しする注目作として紹介されている。
『Gaua』は、17世紀の魔女狩りが横行するバスク地方を舞台に、暴力的な夫から逃げたカタリンが夜の森で出会う3人の女性との物語を描くフォークホラー。2025年のシッチェス・カタロニア国際映画祭でワールドプレミアを迎え、第40回ゴヤ賞で複数部門にノミネートされた。『Nervous』は、韓国へ移住したアイルランド人女性サラが、男性の声だけが聞こえなくなる奇妙な現象に見舞われていく心理ホラー。『グエムル-漢江の怪物-』『スノーピアサー』などポン・ジュノ作品で知られるコ・アソンが出演している。
『No Rest for the Wicked』は、1862年のフェロー諸島を舞台に、漁師バルドゥルと捕鯨船員ヘルゲの禁断の愛と吸血鬼ホラーを融合させた作品。2026年のファンタジア国際映画祭で最優秀監督賞(Cheval Noir Award for Best Director)を受賞し、主演のピルー・アスベックもOutstanding Performance Awardを受賞した。アスベックは実写版『ゴースト・イン・ザ・シェル』でバトー役、『ゲーム・オブ・スローンズ』でユーロン・グレイジョイ役を演じたことで知られる。
短編コンペティション部門には、『Idols』(Matt Halsall監督/韓国・日本・イギリス)、『The Pot』(Rick Kawanaka監督/日本)、『Dormant』(Cris Gavrilova監督/ロシア)、『Bestiary』(Anne Zinn-Justin監督/フランス)、『Amira』(Javier Yañez Sanz監督/スペイン)、『Hollow Paths』(Francesco Madeo監督/イタリア)、『Floor』(Jo Bareun監督/韓国)、『Happy』(Victor Basallote監督/スペイン)の8作品が選出された。
映画祭のオープニング作品には、短編『Night Feeds』(Rana Roy監督)が招待上映される。産後の不安と睡眠不足に苦しむアラブ系アメリカ人の母親が、現実と悪夢の境界を失っていく心理ホラー。主演のメイ・キャラマウィは、マーベル・スタジオのドラマ『ムーンナイト』でMCU初のアラブ系ヒーロー、レイラ・エル=ファウリ/スカーレット・スカラベを演じたことで世界的な注目を集めた。
クロージング作品には、長編『Breeder』(Alex Goyette監督)が招待上映される。ミツバチを救う遺伝子研究に取り組む大学生ラッセルの前に現れた風変わりなプードルブリーダー、パティとの奇妙な物語を描くホラー・スリラー。プロデューサーには『パラノーマル・アクティビティ』『インシディアス』シリーズのスティーブン・ジェイ・シュナイダーが参加している。
特別上映作品として、片桐絵梨子監督の長編デビュー作『When You Open the Door(邦題:とびらをあけたら)』も上映される。2024年の第3回日本ホラー映画大賞に選ばれた作品で、古代神話にある狼男というモチーフを女性キャラクターを通じて描く童話のようなホラーとなっている。
審査員は、来日するRana Roy監督とAlex Goyette監督に加えて、『HEROES REBORN/ヒーローズ・リボーン』『ロスト・イン・スペース』『ウエストワールド』などで知られる日本人俳優の祐真キキを加えた3名で務める。
あわせて公開された公式ビジュアルは、大きく配された漢字の「闇」の合間から、オープニング作品『Night Feeds』のメイ・キャラマウィがこちらを見据える、不穏さを感じさせるデザインとなっている。
映画祭の上映スケジュール発表ならびにチケット発売は11月上旬を予定している。
和田有啓(闇国際映画祭フェスティバルディレクター兼プログラミングディレクター)コメント
身体的な恐怖、心理的な恐怖、日常に潜む違和感、ブラックユーモア。本映画祭で上映する作品は、それぞれ異なる方法で「恐怖」を描き出します。YAMIは、既存のジャンルの枠に収まることよりも、観客の感覚を揺さぶり、未知の恐怖を提示する作品を求めました。東京・渋谷で世界最先端のホラーを体感してください。
■イベント情報
「闇国際映画祭/YAMI International Film Festival」
日時:11月20日(金)〜26日(木)
会場:ヒューマントラストシネマ渋谷
審査員:Rana Roy、Alex Goyette、祐真キキ
主催:株式会社闇
運営協力:KeyHolder Pictures(株式会社UNITED PRODUCTIONS)
会場協力:東京テアトル
制作協力:ユメキラメク
翻訳協力:日本映像翻訳アカデミー
©MMXXV American Film Institute ©2026 YAMI Inc.
公式サイト:https://yiff.yami.net/












































