『ママせか』公開2週目にして前週比111% 今年の東映を代表する大ヒット作品に

『ママせか』今年の東映を代表する大ヒットに

 週明けの祝日(スポーツの日)と合わせて3連休となった10月第2週の動員ランキング。1位は通算4度目の首位奪還となる『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』。公開12週目ということでスクリーン数はかなり削られてきているのだが、第6弾入場者プレゼントの配布がスタートした10月10日(土)以降はどこもしばらく満席続きで、週末3日間の動員は37万5000人、興収は5億6300万円。公開から81日間の累計動員は1229万2400人、累計興収は179億5400万円となっている。新規入場者プレゼントは今回で打ち止めとなる見込み。今後、早期に配布終了となった第3弾、第4弾、第6弾のリバイバル配布を年内に予定している。つまり、早くても正月興行が始まる直前までは劇場公開が続くこととなり、興収200億円超えもさらに現実味を増してきたことになる。

 2位に初登場したのは、前作『WEAPONS/ウェポンズ』で世界的にブレイクしたザック・クレッガー監督の『バイオハザード』。オープニング3日間の動員は35万6000人、興収は6億2700万円。全世界では既に『バイオハザード』シリーズ史上最高興収を更新している本作だが、日本でも過去の『バイオハザード』シリーズの客層とは異なる新規若年層へのアピールに成功している。前月公開されて、日本でのA24作品最高興収を更新したケイン・パーソンズ『バックルームズ』に続いて、今年は海外で大ヒットしたホラー作品(『バックルームズ』はホラーを謳ってはいないが)がちゃんと日本でもヒットする流れが生まれてきている。

 前週1位に初登場した山戸結希監督、川口春奈主演の『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』は2ランク後退して3位となったが、週末3日間の興収4億8800万円は前週比で111%と、公開2週目にしてさらに動員力を増している。公開から11日間の累計動員は104万9300人、累計興収は15億3600万円。4位に初登場したのはジャンル的にも客層的にもその競合作品となる、藤井道人監督、横浜流星&広瀬すず主演の『汝、星のごとく』。オープニング3日間の動員は23万4000人、興収は3億5100万円。国内メジャー配給の恋愛映画としては決して悪くない数字だが、注目すべきは公開2週目にしてそれを大幅に上回る数字をあげた『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』の健闘だ。

 『汝、星のごとく』の配給は東宝、『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』の配給は東映。通常だと、全国シネコンでのスクリーン割りでは『汝、星のごとく』の方が有利に働くケースなのだが、今週末から、公開3週目になる『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』のスクリーン数は拡大傾向にあり、公開2週目になる『汝、星のごとく』のスクリーン数は縮小傾向にある。前回の本興行分析で予測した通り、『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』は完全にロングヒットのコースにのった。

■公開情報
『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』
全国公開中
出演:川口春奈、高杉真宙、松本穂香、中島瑠菜、清水くるみ、笠原秀幸、豊本明長、一ノ瀬颯、星野真里、森田望智、デビット伊東、小林聡美
原作:遠藤和『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』(小学館刊)
監督:山戸結希
脚本:樋口幸之助、山戸結希、藤野眞功
音楽:Vampillia
主題歌:Vaundy「しわあわせ」(SDR)
配給:東映
©遠藤和/小学館 ©2026「ママがもうこの世界にいなくても」製作委員会
公式サイト:https://mamaseka.toei-movie.com/
公式X(旧Twitter):@mamaseka_movie
公式Instagram:@mamaseka_movie

『今週の映画ランキング』(興行通信社):https://www.kogyotsushin.com/archives/weekend/

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「映画興行分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる