『GTO』冬月あずさから『救命病棟24時』小島楓へ 松嶋菜々子が埋める“空白の期間”

松嶋菜々子が埋める“空白の期間”

 第1シリーズ始動から27年のときが経ち、医療業界は大きく変化した。とくに、2024年4月に医師の働き方改革の新制度が施行されてからは、現場の実態は厳しさを増しているという。また、タイパを重視して合理性を求める若い医師たちと、小島の世代では、仕事に対する価値観も大きく異なるだろう。変えるべきものは変えながら、医師として失ってはならないものは守っていく。かつては進藤の指導に疑問を抱いていた小島が、今度は若手から反発される立場になるなんて。そんなエモーションを感じられるのも、長い年月続いてきたシリーズならではの醍醐味だろう。

 2013年の第5シリーズ以来、松嶋は13年ぶりに小島と向き合うことになる。小島は、決して最初から完璧な医師だったわけではない。救命現場で命が失われる悔しさも、大切な人を亡くす苦しみも経験して、成長してきた。だからこそ、今の彼女には単なるベテラン医師としての貫禄だけではない強さが滲んでいるはず。そして、松嶋ならば強さの裏にある迷いや葛藤、そして人間らしい部分を、何気ない表情や仕草から伝えてくれるにちがいない。

 今年の松嶋は、『おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-』(テレビ朝日系/以下、『おコメの女』)でも、信念を貫きながら組織を率いる米田正子を演じ、痛快なエンターテインメントを見せてくれた。この米田というキャラは、仕事中は真面目な顔をしているが、日本酒を飲むと「あれ、こんな人だっけ?」というようなギャップがあった。

 『やまとなでしこ』の桜子も、『GTO』のあずさも、『おコメの女』の正子も。松嶋が演じる女性たちは、強いけれど、決して完璧ではない。だからこそ、憧れるだけでなく、愛おしくも思えるのだ。13年のときを経て、ふたたびわたしたちの前に現れる小島楓も、きっとそうだろう。あの頃の面影を残しながら、新たな深みをまとった小島に会えるのを楽しみにしている。

■放送情報
『救命病棟24時』
フジテレビ系にて、10月12日(月・祝)スタート 毎週月曜21:00~21:54放送
※初回15分拡大
出演:江口洋介、松嶋菜々子、木戸大聖、萩原利久、白石聖、横田真悠、中山翔貴、杏花、金田哲、長井短、田島亮、谷恭輔、宮野真守、鈴木伸之、風間俊介、八嶋智人、沢村一樹、 ほか
脚本:田辺満、市東さやか、三浦駿斗、ひかわかよ
演出:柳沢凌介、水田成英(FCC)、星野和成、日髙貴士
プロデュース:足立遼太朗
プロデューサー:鹿内植、大瀬花恵(FCC)
音楽:得田真裕
主題歌:DREAMS COME TRUE「サヨナラとバトン」(DCT records/UNIVERSAL SIGMA)
制作協力:FCC
制作著作:フジテレビジョン
©︎フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/kyumei24_6th/
公式X(旧Twitter):@kyumei24_fujitv
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