ツォウ・シーチン監督とショーン・ベイカーが語る撮影秘話 『左利きの少女』特別映像公開

 8月14日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開される映画『左利きの少女』のインタビュー映像とオフショット写真が公開された。

 本作は、『ANORA アノーラ』のショーン・ベイカーが共同脚本・編集・製作を務め、長年ベイカーをプロデューサーとして支えてきた台湾出身のツォウ・シーチンによる単独監督デビュー作。ツォウ・シーチンは大学生時代にベイカーと出会い、『テイクアウト』で共同監督デビューを果たしたのち、『タンジェリン』『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』『レッド・ロケット』などでベイカー作品に携わってきた。

 第98回アカデミー賞国際長編映画賞の台湾代表に選出され、同賞の最終候補15作品にリストインした本作。第26回東京フィルメックスでは観客賞を、第20回ローマ国際映画祭では最高賞を受賞した。

 舞台は、ツォウ・シーチン監督の出身地である台湾・台北に実在する「通化街夜市(臨江街観光夜市)」。5歳の左利きの主人公・イージンが、祖父から“左づかいは悪魔”と叱られたことに端を発する物語で、監督自身が“元”左利きの少女で、祖父から右手を使うように助言を受けた実体験を基にしている。シングルマザーの母親、姉、そしてイージンの3人が、厳しい生活のなかで困難を乗り越えようと奮闘する姿を、幼いイージンの目線を中心に据えて描く家族ドラマだ。

 台北、夜市・麺屋台。5歳のイージン(ニーナ・イエ)は、借金を背負ったシングルマザーのシューフェン(ジャネル・ツァイ)とハイティーンの姉イーアン(マー・シーユエン)と共に生活を立て直すべく田舎町から舞い戻る。ある日、昔気質の祖父に利き手である左手を“悪魔の手”とそしられ、罪悪感を抱きはじめたイージン。その悪魔の手は図らずも、家族それぞれがひた隠しにする“罪”をあぶり出していく。

映画『左利きの少女』インタビュー映像(日本語字幕付予告付き)

 公開されたインタビュー映像では、ツォウ・シーチン監督と共同脚本・編集・製作を務めたベイカー、そして俳優たちが撮影秘話や舞台裏を語っている。ツォウ・シーチンは本作を手がけるにあたっての出発点について、高校生の頃に祖父から教えられた「左手は悪魔の手だ」という言葉を20年もの間胸にとどめ、その実体験を本作の核に据えたと明かす。イージン役の選定については最もこだわった要素のひとつだったといい、ニーナ・イエについて「ニーナは理想どおりの見た目でした。あの表情や小さくて愛らしい顔立ち、見ているだけで心が溶けるような魅力があります」と語っている。

 また、ニーナ・イエ本人も劇中の印象と変わらない愛くるしい姿でインタビューに登場し、監督から演技にアイデアを加えようという提案があったことを語る。姉イーアン役のマー・シーユエンはニーナ・イエの演技を絶賛し、「本当の妹のような存在」とクランクアウトを名残惜しむように語った。母シューフェン役のジャネル・ツァイは、愛情表現を面に出さないが家族を守る責任感は人一倍強い母親を演じたと振り返る。

 ベイカーは、台湾という街に恋をした話から、全編iPhoneでの撮影にこだわった経緯を語る。賑やかな夜市の中を、身軽にそして人目を避けて子供目線で撮影できるメリットを強調している。

 あわせて公開されたオフショット写真では、ラストシーンに登場する街並みを背景に、ジャネル・ツァイ、ニーナ・イエ、マー・シーユエン、夜市の雑貨店主・ジョニー役を演じたホアン・ドンフイの4人の姿が。撮影の合間にそれぞれがヘルメットを被ってお茶目なポージングで決めているカットが確認でき、共演者の親密ぶりもうかがえる。

■公開情報
『左利きの少女』
8月14日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー
出演:ニーナ・イエ、マー・シーユエン、ジャネル・ツァイ
監督:ツォウ・シーチン
脚本:ツォウ・シーチン、ショーン・ベイカー
製作・編集:ショーン・ベイカー
提供:スターキャット
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
後援:台北駐日経済文化代表処台湾文化センター
2025年/台・仏・米・英/中国語/5.1ch/スコープ/108分/原題:左撇子女孩/英題:Left-Handed Girl/日本語字幕:神部明世/映倫区分:G
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公式サイト:https://cinema.starcat.co.jp/left-handed-girl/
公式X(旧Twitter):https://x.com/lefthanded0814

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