『しびれ』宮沢りえが北村匠海の頬に触れる本予告公開 テーマソングはSADFRANKが担当
9月26日に公開される北村匠海主演映画『しびれ』の本予告が公開された。
本作は、新藤兼人賞をはじめ数々の映画賞新人賞に選ばれた映画『佐々木、イン、マイマイン』や『若き見知らぬ者たち』などの内山拓也監督が、構想に十余年をかけたオリジナル脚本の自伝的作品。凍てつく冬の新潟を舞台に、居場所とアイデンティティを模索する少年の物語が描かれる。
自分のもとを離れた父への静かな怒り、自分を育てた母に対し、憎しみと愛、相反する感情に揺れる青年期の大地を北村が演じ、大地の母・亜樹を宮沢りえ、大地の父・大原を永瀬正敏がそれぞれ演じる。そのほか、少年期の大地役を、榎本司、加藤庵次、穐本陽月の3人が務める。
第26回東京フィルメックスでは、日本作品で唯一コンペティション部門に選出。マティアス・ピニェイロら審査員から「静寂と変化、柔らかさと硬さが内包され、バランス感覚に満ちた映画である」と評され、審査員特別賞を受賞。第76回ベルリン国際映画祭ではパノラマ部門に正式出品され、ベルリン国際映画祭ディレクターのマイケル・シュトゥッツから「観る者の心に長く余韻を残す作品」と高く評価された。
公開された本予告編、北村演じる大地が母親から届いた手紙を読むシーンから始まる。そこから、ことばを発することができなくなった大地が、冬の新潟で宮沢演じる母の亜樹と暮らした日々の断片が綴られていき、少年期を演じた榎本、加藤、幼少期を演じた穐本の姿も収められている。後半は燃えさかる炎、うねる日本海、鉛色の曇天など壮大なスケールの映像が挿入。息子に激しい感情をぶつける母親の姿は親子の激動の日々を想起させるが、小さな浴槽でふたりが向き合う場面では、それぞれが噛み締める束の間の幸せ、母親からの確かな慈愛が滲む。ラストには車を運転する成長した大地の横顔が映し出されている。
そんな息子と母のドラマを盛り上げるテーマソングとして、NOT WONKのGt./Vo.加藤修平のソロプロジェクト、SADFRANKの「Hymn To Love」が起用された。2020年にリリースされたエディット・ピアフの「愛の讃歌」(英題:Hymn To Love)のカバーとなる。
『しびれ』を撮るにあたり、キャストやスタッフへの世界観の共有としてピアフ版「愛の讃歌」を聴いてもらっていたという内山監督。その理由について、監督は「楽曲自体は恋人に宛てたものですが、この普遍性は時代や国境を超えて、家族、親子、友人、国など様々な解釈がなされ、愛についての象徴として広く届いており、自分にとっては“母”への愛として浸透しています。『しびれ』は“愛の讃歌”であると思っています」と述懐。なお、SADFRANKの「Hymn To Love」は、監督が北村に渡していた役作りのための“プレイリスト”にも収録されていたという。
■公開情報
『しびれ』
9月26日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国公開
出演:北村匠海、宮沢りえ、榎本司、加藤庵次、穐本陽月、奥野瑛太、赤堀雅秋、赤間麻里子、永瀬正敏
監督・原案・脚本:内山拓也
企画・制作:カラーバード
製作幹事・制作プロダクション:RIKIプロジェクト
配給:NAKACHIKA PICTURES
©2025「しびれ」製作委員会