ウクライナ侵攻の最前線映す『戦場0地点』9月4日公開 兵士たちのヘルメットカメラで撮影
ミスティスラフ・チェルノフ監督のドキュメンタリー映画『2000 Meters to Andriivka(英題)』が、『戦場0地点』の邦題で9月4日よりTOHOシネマズ シャンテほかで全国順次公開されることが決定した。
2022年、侵攻開始直後のウクライナ南東部・マリウポリに留まり、包囲された街で起きている現実を世界へ伝えたチェルノフ監督。戦争によって日常が奪われていく市民の姿を克明に映し出した『マリウポリの20日間』は、第96回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー映画賞を受賞。その後、監督は再びウクライナへ戻り、戦争が現在進行形で続く最前線へと向かった。
本作は、2023年、ウクライナ軍第3強襲旅団の小隊に同行したチェルノフ監督が、ロシア軍に占領されたアンドリーウカ村の奪還作戦を記録したドキュメンタリー。監督は、ジャーナリストとしてではなく、兵士たちと行動を共にしながら戦場へ身を置く。映像の多くは、兵士たちのヘルメットカメラやドローンによって撮影されており、観客は彼らとともに、アンドリーウカ村までのわずか2000メートルを進むことになる。しかし、その距離は決して短くない。身を潜めながら前進し、一歩ごとに死と隣り合わせとなる極限の道のり。冗談を交わし、煙草を吸い、家族や未来について語る若い兵士たち。そして、その直後に訪れる死。チェルノフ監督は、彼らを、銃を手にする以前、それぞれの日常を生きていたひとりの人間として見つめ続け、ニュース映像や数字だけでは決して伝わらない戦場の現実を突きつけている。
あわせて公開されたティザービジュアルは、本国版ポスターのデザインを踏襲。砲撃によって焼け焦げた枯れ木が立ち並ぶ荒廃した風景の中、中央にひとりの兵士の姿を捉え、戦争によって失われたものの大きさを静かに物語る印象的なビジュアルとなっている。
場面写真15点には、最前線で戦う兵士たちの姿をはじめ、砲撃で巻き上がる土煙の中、負傷者を避難させようとする緊迫した瞬間、兵士たちの視点から映し出される戦場の光景、そして戦死した兵士を悼む遺族の姿など、ウクライナ侵攻の現実と、その過酷さを生々しく伝える場面が収められている。
■公開情報
『戦場0地点』
9月4日(金)全国ロードショー
監督・脚本・撮影:ミスティスラフ・チェルノフ
編集・製作:ミシェル・マイズナー
製作:ラニー・アロンソン=ラス
共同製作・追加撮影:アレックス・バベンコ
音楽:サム・スレーター
配給:アンプラグド
2025年/原題:2000 Meters to Andriivka/ウクライナ/108分/16:9/5.1ch/G/日本語字幕:大熊春奈
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