実写版『おそ松さん』正門良規のカラ松がハマり役に 原作ファンも絶賛する圧倒的完成度
人気アニメ『おそ松さん』を実写化した映画『おそ松さん 人類クズ化計画!!!!!?』の公開が、6月12日から始まった。作中では独特な世界観を再現するべく、出演者たちが体当たりの演技を披露している。
なかでも注目すべきは、カラ松役を演じたAぇ! Groupの正門良規。原作ファンのあいだでも、その再現度の高さを絶賛する声があがっているようだ。
同作はクズだけど憎めない松野家の6つ子、おそ松、カラ松、チョロ松、一松、十四松、トド松を主人公とした物語。20歳を過ぎても定職に就かず、ニート生活を送っていた彼らだが、ある日突然世の中でクズが称賛されるようになり、珍騒動に巻き込まれていく。
ギャンブル好きのおそ松や推し活命のチョロ松など、6つ子はいずれも個性豊かなクズキャラばかり。カラ松はそのなかでもとびきりの変わり者で、いつも自信満々な言動を繰り広げ、自分だけの世界に浸っている“イタいナルシスト”という設定だ。
作中では道行く女子が全員自分に注目していると勝手に思い込み、赤っ恥をかいてしまうなど、数々の“イタい”エピソードが描かれている。
ただでさえマンガやアニメの実写化はハードルが高いと言われるが、カラ松はどう転んでもイタくなってしまうキャラなので、とくに演じるのが難しかったはず。しかし正門はそんなカラ松役をあまりに違和感なく憑依させており、SNS上でも「本当に配役が素晴らしかった」「まさにカラ松そのもので感動した」などと評価する声が飛び交っている。
全身を使った大げさなイイ男アピール、ドヤ顔のウィンク、そして演劇の舞台に立っているかのような大げさなしゃべり方と暑苦しい表情などなど……。正門が演じるカラ松は、原作アニメに匹敵するほど生き生きとした存在感を発揮していた。
それでいて女性に強く出られると心が挫け、情けない素顔が露呈してしまうという“負け顔”の表現も完璧。緩急をつけた演技によって、同作のコメディシーンを支える大きな柱となっている印象だ。
とくに今回の映画で強烈な演技でいえば、物語の後半、カラ松と一松がゼロ距離で近づく“とあるシーン”が挙げられるだろう。もし生半可な演じ方であれば「ただのサービスシーンか……」と観客を白けさせてしまいそうなところだが、あまりにも正門の振る舞いに熱がこもっていたため、「こうなるのも当然」と受け入れるしかない渾身のギャグシーンに昇華されていた。
なおカラ松の完成度に関しては、共演者たちも一目置いていた模様。YouTubeの「東宝MOVIEチャンネル」で公開されている「おそま通信」第9回では、一松役の小島健が今回の撮影を振り返り、「起爆剤が正門でしたね」と表現。本読みの段階からすでにカラ松としての演技が出来上がっていたため、「これヤバい、食われると思って……」とモチベーションを触発されたことを明かしていた。
さらに、おそ松役の末澤誠也も「メンバーで言うと、正門がすごかったですね」「作り込んできていて、カラ松としてしっかりなっていた」と正門の演技について絶賛している。
2019年度後期のNHK連続テレビ小説『スカーレット』など、さまざまなドラマや映画で活躍してきた正門。その俳優としての才能があってこそ、カラ松というキャラクターがハマり役になったのではないだろうか。実写化作品にはなかなか手が伸びにくいという原作ファンの方にも、ぜひ一度そのクオリティを確かめてみてもらいたい。
■公開情報
映画『おそ松さん 人類クズ化計画!!!!!?』
全国公開中
出演:Aぇ! group(末澤誠也、正門良規、佐野晶哉、小島健、草間リチャード敬太、西村拓哉、渡邉美穂、大貫勇輔、なえなの、野口衣織(=LOVE)、三宅弘城、木村多江、宮内ひとみ、千葉雄大、船越英一郎
原作:赤塚不二夫『おそ松くん』
監督:川村泰祐
脚本:宅間孝行
音楽:橋本由香利
主題歌:Aぇ! group「でこぼこライフ」(UNIVERSAL MUSIC)
制作:はちのじ、パイプライン
配給:東宝
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