報道写真家・桑原史成に迫る 韓国ドキュメンタリー映画『100万カットの記憶』9月5日公開

 報道写真家・桑原史成の生き様に迫る韓国のドキュメンタリー映画『A Portrait of Photography(英題)』が、『100万カットの記憶』の邦題で9月5日に公開されることが決定。あわせて特報映像とポスタービジュアルが公開された。

 水俣病の被害者たちに長期的に寄り添い、被写体との深い関係性を築きながら、人間の尊厳と記憶を写し出す仕事を60年以上にわたって続け、2014年には土門拳賞を受賞した日本を代表する報道写真家の桑原。本作では、水俣、ソウル、ハノイ、平壌などでこれまで撮影されたおよそ100万カットの中から厳選された力強い写真の数々とともに、その生き様に迫る。

 東京のとある住宅の暗室で一枚の写真が静かに浮かび上がる。その写真は1964年のあの日の韓国、激動の歴史のただ中へと私たちを導く。水俣病の記録で知られる報道写真家・桑原史成は、27歳で初めて韓国を訪れて以来、60年にわたり清渓川、米軍基地周辺のキャンプタウン、ベトナム戦争への派兵、民主化運動の爆発的な拡大など、激動の韓国現代史を、人生をかけて撮り続けてきた。 そこには血と汗と涙で染まった韓国人の熾烈で壮大なドラマが写り、刻まれている。時には罵声を浴び、そして入国を拒まれてもなお、彼が韓国の地でシャッターを切り続けてきた理由は何だったのか。そして、韓国での出会いから日本に移り住み、ずっと寄り添ってきた妻・和子の史成への想いも交差する。高齢となった今、これが最後になるかもしれない旅へと向かい、写真にある“顔”を訪ねる。水俣、ソウル、ハノイ、平壌などでこれまで撮影された約100万カットの中から厳選された力強い写真の数々とその生き様を通して、写真とは何か、記録とは誰のためにあるのかを静かに問いかける。

映画『100万カットの記憶』特報

 公開された特報映像では、桑原自身による語りとともに、1965年4月19日の韓国でレンズを通して見た「雨の中の沈黙デモ」の写真が映し出される。そして、89歳にして今もなお撮影現場に立つ、桑原の姿も捉えられている。

 公開発表に際して、監督を務めたコ・ヒヨンからコメントも到着した。

コ・ヒヨン監督 コメント

(日本公開という)望んでいたことが実現して、とてもうれしいです。なぜなら、日本では桑原さんへの評価が、実際のその価値よりも少し低く見られているように感じたからです。だから今回、日本の観客の皆さんにも桑原さんの精神や姿勢、そして、これまで見てもらえなかった写真を知っていただくことができるよい機会になり、とてもうれしいです。桑原さんが生まれた国で上映できることで、生涯、写真のことだけを考えて生きてこられた桑原さんに対して、次の世代としてお返しができたような気がします。

■公開情報
『100万カットの記憶』
9月5日(土)よりポレポレ東中野ほかにて全国順次公開
出演:桑原史成、桑原和子
監督:コ・ヒヨン
配給:スモモ
製作:A SoomBe Production
宣伝美術:李潤希
2025/韓国映画/日本語・韓国語/DCP/98分/英題:A Portrait of Photography
©A SoomBe Production
公式サイト:https://www.sumomo-inc.com/1million
公式X(旧Twitter):https://x.com/sumomo_Inc
公式Instagram:https://www.instagram.com/sumomo.inc_official/

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