恐怖に震えながら毒見する名もなき女性たち 『ヒトラーの毒見役』予告編&新場面写真公開

 7月31日に公開される映画『ヒトラーの毒見役』の予告編と新場面写真が公開された。

 本作は、2012年、「私はヒトラーの毒見役を務めていた」と告白したドイツ人女性マルゴット・ヴェルクの証言に基づいて書かれた世界的ベストセラー小説を映画化したもの。ヴェルクはヒトラーの協力者とみなされることを恐れ、長い間自分の過去について誰にも語らずにいたが、毒見役だったことを晩年に打ち明けた。

 1943年の第二次世界大戦末期。ベルリンの爆撃を逃れ、ポーランドの田舎町で戦地にいる夫の帰りを待つローザ。その場所は“狼の巣”と呼ばれる、ヒトラーが総統大本営を置いていた森の近くだった。ある日、彼女はヒトラーが食事する前に、毒見する任務を命じられる。他の若い女性たちとともに、親衛隊による監視のもとで、銃を突き付けられながら食事をすることに。ヒトラーが食す最高の料理を、死と隣り合わせの最悪な状況で試食する苦悩の日々。そして1944年7月、総統大本営でヒトラー暗殺を狙うクーデター(7月20日事件)が勃発。戦局が混迷を極める中、彼女たちの運命は。 戦場ではない側面、女性の視点から戦争の恐怖を捉え、毒見役として日々を共にする彼女たちの間で揺れ動く関係性を描く。

 監督を務めたのは、『エマの瞳』のシルヴィオ・ソルディーニ。主人公のローザをNetflixシリーズ『皇妃エリザベート』のエリーザ・シュロットが演じ、ナチス親衛隊将校を『マトリックス レザレクションズ』などのマックス・リーメルトが担当した。

映画『ヒトラーの毒見役』予告編

 公開された予告編は、親衛隊たちが目を光らせる中、豪華な食事をむさぼり食う女性たちの姿から始まる。ときは第二次世界大戦末期。ヒトラー総統の料理人だと名乗るシェフに、「毒が入っていないか1時間後にわかる」と告げられると、女性たちは自分たちがヒトラーの毒見役としてこの場に集められたことを知る。飢えに苛まれ、恐怖に震えながら毒見する日々。主人公ローザは戦地にいる夫が帰って来ると信じて待ち続けるが、戦局は悪化し、毒見中に倒れるものも出てくる。果たしてローザは生き延びることができるのか。ナチスに翻弄された名もなき女性たちの運命を辿る。

 あわせて公開された新場面写真では、ローザが毒見するテーブルにつく姿や銃をつきつけられながら毒見する姿、銃を構える親衛隊、束の間の休息にみせる笑顔など、戦時下を生き抜く女性たちと彼女たちを支配する親衛隊が捉えられている。

■公開情報
『ヒトラーの毒見役』
7月31日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか公開
出演:エリーザ・シュロット、マックス・リーメルト、アルマ・ハスーン、エマ・ファルク、オルガ・フォン・ラックヴァルト、テア・ラッシェ、ベリット・ヴァンダー、クリームヒルト・ハーマン
監督:シルヴィオ・ソルディーニ
原作:ロッセラ・ポストリノ『ヒトラーの毒見役』
脚本:ドリアーナ・レオンデフ、シルヴィオ・ソルディーニ、ルチオ・リッカ、クリスチナ・コメンチーニ、ジュリア・カレンダ、イラリア・マッキア
製作:リオネッロ・チェッリ、クリスティアーナ・マイナルディ
撮影:レナート・ベルタ
音楽:マウロ・パガーニ
美術:パオラ ビッザーリ
配給:アンプラグド
2025年/原題:Le assaggiatrici/ドイツ語/123分/イタリア・ベルギー・スイス/カラー/1.85:1/5.1ch/PG12日本語字幕:大塚美左恵
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