岡田将生、『田鎖ブラザーズ』で“新たなフェーズ”へ 王道回帰の魅力をドラマライターが熱弁

 TBS系で毎週金曜22時より放送中の『田鎖ブラザーズ』。主人公・田鎖真を演じているのは人気俳優の岡田将生だ。

 出演作の絶えない岡田だが、『田鎖ブラザーズ』の岡田は“新たなフェーズ”に入っているという。ドラマウォッチャーの明日菜子氏は、映画に加えテレビドラマでの活躍の幅も広げている岡田を好意的に受け止める。

「『田鎖ブラザーズ』の岡田さんは“別フェーズ”に入ったなと感じています。一時期は映画のイメージが強かった岡田さんですが、最近はドラマも多いですよね。NHK連続テレビ小説『虎に翼』をはじめ、2025年も『御上先生』(TBS系)、『ちょっとだけエスパー』(テレビ朝日系)など話題作への出演作が続きましたが、その一方で『錦糸町パラダイス〜渋谷から一本〜』(テレ東系)、『地震のあとで』(NHK総合)みたいなエッジの効いた作品にも出ている。作品選びがなかなか読めなくて面白いなと思います。ただ、一貫しているのは、『大豆田とわ子と三人の元夫』(カンテレ・フジテレビ系)の坂元裕二さんや、『ちょっとだけエスパー』や映画『ラストマイル』の野木亜紀子さん、『1122 いいふうふ』(Prime Video)の今泉力哉監督など、日本エンタメを代表するトップクリエイターたちから求められている俳優さんだということ。そこはずっと変わらないですね」

 明日菜子氏は、そんな岡田の“転換点”を「2021年の『ドライブ・マイ・カー』と『大豆田とわ子と三人の元夫』」に見出している。

「『大豆田とわ子と三人の元夫』で岡田さんが演じた慎森は、今の坂元裕二作品のイメージを定着させた印象的なキャラクターの一人。慎森の影響なのか、ちょっと屈折したクセの強いキャラクターが面白いくらいにハマるんですよね。昨今の岡田さんは“腹の底が見えない”ようなヒール側の人物を演じることも増えましたが、その集大成が2024年の映画『ゴールド・ボーイ』だと思います。原作は中国の小説で、岡田さん演じる東昇が私利私欲のために義父母を崖から突き落とすところから始まる。その現場を目撃した子どもたちと駆け引きを繰り広げるのですが、まあ悪どい(笑)。端正なルックスと品の良さが相まって、冷酷さや狂気がより際立つんですよ。もはやヒールを通り越してヴィランでした。日本映画ではなかなか見ないくらい振り切った作品なので、岡田さんの怪演も含めて必見の一作だと思います」

 ヒール側の人物がハマる岡田だが、『田鎖ブラザーズ』の真は一転して“王道の主人公”だ。

「そう考えると、『田鎖ブラザーズ』の真はかなり王道のキャラクターですよね。少し世代は上になりますが、阿部寛さんや大泉洋さんが演じていても不思議じゃない役だなと思いました。作中の真は基本的にずっとスーツ姿で、常に刑事として生きているような佇まいも『あぶない刑事』シリーズ(日本テレビ系)のような王道の刑事ドラマを彷彿とさせました。岡田さんより1回り、2回り上の世代の俳優さんがやってきたような役を、いま30代半ばの岡田さんが演じていることが印象的ですね」

 坂元裕二の代表作の一つである『大豆田とわ子と三人の元夫』』をはじめ、2020年代も大いに活躍してきた岡田将生。そんな岡田の“新たなフェーズ”になる『田鎖ブラザーズ』の今後の展望について、明日菜子氏はこう締め括った。

「今回の『田鎖ブラザーズ』は、これまでクセの強い役を多く託されてきた岡田さんにとって、“王道回帰”ともいえる一作なのかもしれません。本作を経て、今後の役選びやキャリアにも変化が出てくるのか気になりますね」

■放送情報
金曜ドラマ『田鎖ブラザーズ』
TBS系にて、毎週金曜22:00~22:54放送
出演:岡田将生、染谷将太、中条あやみ、宮近海斗、和田正人、飯尾和樹(ずん)、長江英和、山中崇、仙道敦子、井川遥、岸谷五朗
脚本:渡辺啓
音楽:富貴晴美
主題歌:森山直太朗「愛々」(ユニバーサル ミュージック)
演出:山本剛義、坂上卓哉、川口結
プロデュース:新井順子
撮影監督:宗賢次郎
編成:高柳健人、吉藤芽衣
製作:TBSスパークル、TBS
©TBSスパークル/TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/TAGUSARI_bros/
公式X(旧Twitter):@tagusari_tbs
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