『GIFT』“陰のキーマン”玉森裕太が放つ存在感 “クセ強キャラ”から等身大の青年へ

 放送中のドラマ『GIFT』(TBS系)では、パラスポーツである車いすラグビーに打ち込む選手たちがたくさん出てくる。一心不乱に努力を重ねるその姿は美しく、毎週放送時間があっという間にすぎていくのを感じている。

 ただ、そんな本作を観ていると、努力を重ねたところで必ずしも、それは報われるわけではないこと、手を伸ばしても届かないものがあるということにも気付かされる。

 例えば、ブレイズブルズが強豪チーム・シャークヘッドに勝つことを難しいと諦めている様子から。そして、昊(玉森裕太)が音楽事務所で作曲家のマネージャーを担当しているという姿から。

 昊というキャラクターは、幼少期から音楽が身近にあったことがきっかけで、独学で自作のメロディーを奏で、作曲家になるという夢を描いていたものの、音楽大学に進学し、卒業した後で周りとの才能の差を感じ始め挫折した……という役どころ。

 悲しいかな、幼い頃から一貫して一つの夢を追いかけ、それを実現させた大人はきっと現実社会に少ない。そういうことを考えたときに、まだ登場シーンは少ないものの、すでに昊の存在感は色濃いもののように思える。

 ちなみに、この役を演じるにあたって、玉森は「たくさんの方に共感していただけるように全力で尽くしていきたいと思っています」とコメント(※)。そのコメントからも、今回の役は我々視聴者が共感できるような、等身大なキャラクターだと見て取れる。

 ただ、これまでの玉森の役柄を振り返ると、まるで王子様……かと思いきや、実はクセのあるような役、そして、どちらかというと、イマイチ「何を考えているの?」とヒロインを惑わせるような役のイメージが強い。例えば、『あのクズを殴ってやりたいんだ』(TBS系)での葛谷海里や、『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系)での子犬系な御曹司・宝来潤之介など。

 しかしながら、今回は良い意味で庶民感がある役である。玉森の美貌を持って、庶民というのも烏滸がましい気がするが、それはキャラクターの設定、そして第4話までの間に玉森が見せてきた肩の力を抜いたような笑顔で嬉しそうにブレイズブルズと伍鉄(堤真一)を見つめる姿からも見て取れる。

 さらに、常人には理解しがたいユニークな感性をもつアート作家の母・坂本広江(山口智子)との親子関係も、また良い。その姿は良い意味で親子というよりも友だちのようで観ていて癒される視聴者も多いのではないかと予想する。

 しかし、第4話の最後、その風向きが変わった。というのも、なんと母・広江が「伍鉄は昊の父親!」と言ったからだ。しかし、あまりにも突拍子もない真実、いや、真実なのかも怪しいが、ここから伍鉄と昊の人生はどう交わっていくのかが見どころになりそうな予感。

 さらには、ブレイズブルズを見ることで一度は諦めてしまった夢とどう向き合うのかというところも見どころになりそう。その点は、先述した『あのクズを殴ってやりたいんだ』で見せた海里の葛藤と通じそうな気もしているので、今後どのような表情を見せてくれるのか、今から楽しみだ。

参照
https://realsound.jp/movie/2026/03/post-2350522.html

■放送情報
日曜劇場『GIFT』
TBS系にて、毎週日曜21:00~21:54放送
出演:堤真一、山田裕貴、有村架純、本田響矢、細田善彦、細田佳央太、円井わん、越山敬達、八村倫太郎、やす(ずん)、水間ロン、冨手麻妙、ノボせもんなべ、杢代和人、宮﨑優、生越千晴、町田悠宇、澤井一希、中山脩悟、田口浩正、西尾まり、真飛聖、麻生祐未、菅原大吉、吉瀬美智子、玉森裕太、安田顕、山口智子
脚本:金沢知樹
企画・演出:平野俊一
演出:加藤尚樹、伊藤弘晃
プロデューサー:宮﨑真佐子、内川祐紀
協力プロデューサー:中澤美波
監修・協力:一般社団法人日本車いすラグビー連盟
製作著作:TBS
©TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/GIFT_tbs/
公式X(旧Twitter):@gift_tbs
公式Instagram:gift_tbs
公式TikTok:@gift_tbs

関連記事