多部未華子「新鮮な気持ちのほうが大きい」 “朝ドラ経験者”としての『風、薫る』への想い
NHK連続テレビ小説『風、薫る』に、大山捨松役で出演する多部未華子のコメントが発表された。
本作は、田中ひかるの『明治のナイチンゲール 大関和物語』を原案とした明治時代の医療看護の世界を舞台に、トレインドナースを目指す2人の女性の成長を描くバディドラマ。脚本を吉澤智子が手がけ、見上愛と上坂樹里がダブル主演を務める。
多部が演じる大山捨松は、“鹿鳴館の華”と呼ばれた時代を象徴する貴婦人で、主人公であるりんと直美の人生に多大な影響を及ぼす人物。多部は連続テレビ小説『つばさ』(2009年度前期)でヒロインを務めた経験を持つ。
多部はオファーを受けた際の心境について「帰国後の日本で自分の考える道を実行に向けて進める姿勢がとてもかっこいいですし、生き方が魅力的な役柄でぜひやってみたいと思いました」とコメント。また、“鹿鳴館の華”としての役づくりについて「周りの人々から一目おかれるような存在でいなければならないので、所作や話し方などにその雰囲気を出しながら演じることはとても難しかった」と語っている。
さらに、朝ドラ主演経験者としての視点から、主人公を演じる見上と上坂について「りんと直美と一番長く時間を過ごしている見上愛さんと上坂樹里さんが演じる2人のキャラクターがすべてだと思っています。主人公の周りにいる人間を演じる私はそんな2人について行く感覚がとても楽しいです」と述べている。
多部未華子(大山捨松役) コメント
大山捨松役のオファーを受けての心境
捨松は戊辰戦争で籠城した際に壮絶な体験をし、その後若くしてアメリカに留学をしているので、早くにとても多くのことを経験しています。
そのような経験から自分がやりたいことは何かを考え、男性に頼らない女性のあり方に思いを巡らせて生きてきた人なのかなと想像しました。
当時の日本で捨松のような考えは周りに影響力がある一方で、陰口などもたたかれてしまう環境でもあったようですが、帰国後の日本で自分の考える道を実行に向けて進める姿勢がとてもかっこいいですし、生き方が魅力的な役柄でぜひやってみたいと思いました。
“鹿鳴館の華”と呼ばれているだけあり、周りの人々から一目おかれるような存在でいなければならないので、所作や話し方などにその雰囲気を出しながら演じることはとても難しかったです。
留学中に看護の勉強もしていた捨松が主人公の2人に影響を与えるシーンがあるのですが、2人が築き上げてきた空気感をきちんと感じながら演じられたらいいなと思っていました。
“朝ドラ”主人公の経験者として感じること
“朝ドラ”の現場は久しぶりすぎて新鮮な気持ちのほうが大きいです。
20歳のときにご一緒したスタッフさんとお会いするとなつかしくて……。
私から主人公のお2人へのアドバイスなんてないですが、『つばさ』でヒロインをやらせていただいたとき、つばさという役の感情を一番理解しているのは私だと思っていました。
強気な発言だと思われるかもしれませんが、誰よりも自分が一番その役の目線で台本を読んでいるから“自信を持つようにしていた”というのが正しいかもしれません。
だから、りんと直美と一番長く時間を過ごしている見上愛さんと上坂樹里さんが演じる2人のキャラクターがすべてだと思っています。主人公の周りにいる人間を演じる私はそんな2人について行く感覚がとても楽しいです。
これからも撮影が続くのでまだまだ山あり谷ありだと思いますが、ご自身が台本を読んで感じたままをセリフとして話したらすごくステキなりんと直美になると思うんです。
■放送情報
2026年度前期 NHK連続テレビ小説『風、薫る』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00~8:15放送/毎週月曜~金曜12:45~13:00再放送
NHK BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜8:15~9:30再放送
NHK BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:見上愛、上坂樹里
脚本:吉澤智子
原案:田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
制作統括:松園武大
プロデューサー:川口俊介
演出:佐々木善春、橋本万葉ほか
写真提供=NHK