黒島結菜主演映画『未来』ファイナル予告公開 Uru「さすらいの唄」がイメージソングに

 5月8日に公開される黒島結菜主演映画『未来』のイメージソングがシンガーソングライターのUruによる「さすらいの唄」に決定し、あわせてファイナル予告が公開された。

 本作は、『告白』『母性』『白ゆき姫殺人事件』などの湊かなえの同名小説を原作に、子どもの貧困、ネグレクト、ヤングケアラー、性暴力など、社会の片隅で押し殺されてきた現実を描く人間ドラマ。『ラーゲリより愛を込めて』『護られなかった者たちへ』などの瀬々敬久が監督が務めた。

 複雑な家庭環境で育ちながらも、教師になる夢を叶えた真唯子。彼女の教え子・章子のもとにある日、一通の手紙が届く。差出人は「20年後のわたし」。返事を書くことで、父の死や、心を閉ざした母との孤独な日々に耐えていた章子だが、母の恋人からの暴力、いじめ、そして信じがたい事実に追い詰められていく。絶望の果て、禁断の計画を立てる章子。そんな章子を救おうとする真唯子は、社会の理不尽さに押しつぶされそうになりながら、それでも手を差し伸べようとするが……。

 過酷な環境に置かれている教え子に手を差し伸べようとする教師・篠宮真唯子役で黒島が主演を務め、「未来のわたし」からの手紙を受け取る少女・佐伯章子を山﨑七海、そんな章子の両親、佐伯良太と文乃夫妻を松坂桃李と北川景子がそれぞれ演じる。さらに、真唯子の恋人・原田勇輝役で坂東龍汰、真唯子や章子の人生に大きな影響を与える樋口良太役で細田佳央太、森本真珠役で近藤華が出演する。

 Uruが作詞・作曲を手がけた「さすらいの唄」は、2026年2月に発売された最新アルバム『tone』に収録されているバラード。本楽曲が、物語の持つ根幹に通ずるものとして、映画サイドのオファーを受けてイメージソングに決定した。この決定を受け、原作者の湊は「歌声に『祈り』を感じる。観客の皆さんの『祈り』とリンクし、物語の『救い』につながると信じています」と賛辞を寄せた。また、瀬々監督も「若い人たちが必ず持つ、変わりたい自分への葛藤が優れて表現されている」と、Uruの紡ぐ歌詞が作品テーマと深く共鳴していることに感謝を述べている。

 一方でUruは、本作と原作に触れる中で感じたことについて、「全ての子どもたちの明日が、健やかで笑顔あふれるものであって欲しい。心の叫びに気づき、手を差し伸べる大人が沢山いる世の中であって欲しい」と語り、「この作品が持つメッセージが、たくさんの方の心に届いてくれることを願っています」と、作品から受け取った切実な願いを明かしている。

映画『未来』ファイナル予告

 あわせて公開されたファイナル予告では、登場人物それぞれが抱える「大切な人を守りたい」という切なる願いと、それぞれの愛のかたちが情感豊かに映し出されている。イメージソング「さすらいの唄」に乗せて描かれるこの映像は、教師・真唯子(黒島結菜)が、教え子の章子(山﨑七海)へ「ポプラの花言葉は“勇気”。あなたもお母さんもきっと大丈夫だから」と、慈愛に満ちた言葉で寄り添うシーンから始まる。

 章子に届いた、20年後の「未来のわたし」からの手紙をきっかけに、彼女を取り巻く環境は無情にも過酷さを増していく。愛する父・良太(松坂桃李)の死、学校での凄惨ないじめ、母・文乃(北川景子)の新しい恋人から振るわれる理不尽な暴力。悲劇の連鎖に絡み取られ、「この世界は狂っています」と慟哭する章子の姿が。唯一の友人・亜里沙と過ごすつかの間の安らぎさえも、忍び寄る恐怖と隣り合わせだ。そんな章子を守るため、母・文乃は「逃げよう」と決断し、娘の手を取り夜の街を駆け抜ける。さらに、真唯子もまた彼女を救おうと必死に奔走し、「あなたに会いに来たの!」と叫ぶ。母の決断、真唯子の切なる願い、亡き父・良太が生前に書き残した物語に託したもの。それぞれの想いが交錯していく。

コメント

Uru(イメージソング)

イメージソングにしていただけたことを光栄に思いながら、私も作品と原作を拝見、拝読させていただきました。息苦しくなるような胸の痛みを感じながら、自然に一つの願いが心に浮かんでいました。きっとこれは、この作品を観た全ての方の心に浮かぶものなのではないかと思います。
全ての子どもたちの明日が、健やかで笑顔あふれるものであって欲しい。
心の叫びに気づき、手を差し伸べる大人が沢山いる世の中であって欲しい。
湊かなえさんがあとがきでおっしゃっていた事を、この作品のタイトルに深く、深く、感じることができました。「さすらいの唄」の主人公もある種の願いを持っていて、それを作った私もまた願いを持って制作した曲です。この作品が持つメッセージが、たくさんの方の心に届いてくれることを願っています。

瀬々敬久(監督)

家路へ向かう夕焼けの空の下を歩いているような雰囲気、そんな情景がまず浮かびました。それでいて「さすらいの唄」。いつもの見慣れた景色なのに、気持ちは常にさすらっている。そういうことなんだろうと想像させる。故郷のような街なのに、どこか遠くを見つめる眼差し。それは、『未来』の中で、いや、湊かなえさんがこれまで何度も小説のモチーフにしてきた、ここではない何処かにある夢の「ドリームランド」に近いものを感じさせてくれました。若い人たちが必ず持つ、変わりたい自分への葛藤。
何もない 何もない
僕はただ 自由なんだよ
どうせなら翼でも生えて
飛び回れたりはしないかな
この歌詞に優れて表現されていて、映画『未来』の青春と重なっていると思いました。
Uruさん、ありがとうございました。

湊かなえ(原作者)

機動戦士ガンダム『鉄血のオルフェンズ』が好きです。孤児たちの姿に胸が締め付けられる回もありますが、エンディングでUruさんの曲が流れると、心が救われます。Uruさんの歌声に「祈り」を感じるからだと思います。『未来』も苦境にある子どもたちの物語です。イメージソングを Uru さんがご担当してくださることを知り、感激しました。「さすらいの唄」は観客の皆さんの「祈り」とリンクし、物語の「救い」につながると信じています。

■公開情報
『未来』
5月8日(金)、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
出演:黒島結菜、山﨑七海、坂東龍汰、細田佳央太、近藤華、松坂桃李、北川景子
原作:湊かなえ『未来』(双葉文庫)
監督:瀬々敬久
脚本:加藤良太
イメージソング:Uru「さすらいの唄」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
配給:東京テアトル
企画・制作プロダクション:松竹撮影所
製作幹事:東京テアトル、U-NEXT
© 2026 映画「未来」製作委員会 ©湊かなえ/双葉社
公式サイト:mirai-movie.jp
公式X(旧Twitter):@eiga_mirai

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