杉田雷麟、『ばけばけ』丈役への思い 吉沢亮とのシーンは「言葉にできない不思議な空気」
現在放送中のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』に出演している杉田雷麟のコメントが公開された。
本作は、松江の没落士族の娘・小泉セツをモデルにした物語。外国人の夫・ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と共に、「怪談」を愛し、急速に西洋化が進む明治の日本の中で埋もれてきた名もなき人々の心の物語に光を当てて代弁者として語り継いだ夫婦の姿を描く。
杉田が演じるのは、ヘブンの教え子である錦織丈。英語教師である錦織友一(吉沢亮)の弟で、松江随一の秀才と称される兄を尊敬し、その背中をまっすぐに追うという役どころだ。
オーディション時から丈役を希望していたという杉田は、「兄への憧れや葛藤という部分が、自分の中で一番『画』として想像できた役で、丈役で受かったことがうれしかったです」と振り返る。一方で、英語のセリフ、特に筆記体を書くシーンには苦労したと明かし、「僕は、学校で筆記体を教わっておらず、全く書いたことがありませんでした。さらに、僕は左利きですが、当時左利きの人は、右手を使えるように矯正されていたそうで……。家で何度も右手で書けるようになるまで練習をして、今では右手で筆記体が書けるし、右手でお箸も使えるようになりましたね(笑)」と撮影の裏側を語った。
丈の兄・友一を演じる吉沢亮との共演については、「吉沢さんは自由に演じられていて、それがすごく新鮮で楽しかったです」とコメント。第19週で描かれた兄弟の会話シーンについては、「役柄的にも兄貴のことを尊敬していますが、丈は『自分は期待されていない』と思っているんですね。だから、19週で兄貴と2人で将来について話し合うシーンは、兄貴に認めてもらえているようで、好きなシーンの一つです。熊本へ行くことを兄貴に告げるシーンを撮影する時は、丈は何て言ってほしかったのだろうと考えていました。でも、兄貴が何も言わないのも納得できたような、上手く言葉にできない不思議な空気が流れていました」と振り返った。
熊本編での撮影について聞かれると、「共演者の皆さんと一緒に演じていく中で、丈は若干開放的になったかなと(笑)」と笑顔を見せ、「特に、司之介さん(岡部たかし)とフミさん(池脇千鶴)からは受け取るものが多く、そこにおトキさん(髙石あかり)とヘブン先生が加わると、お芝居に見えないぐらい家族に見えるのがすごかったです」と振り返った。
また、同い年である髙石との共演について、「学べることも多いです」と刺激を受けている様子。第22週のシーンを挙げ、「おトキさんから赤子ができたと告げられるシーンです。おめでたい気持ちもありつつ、フィリピンへ行く話があるヘブン先生のことを想い、『だけん言えんの!!』と感情を爆発させてからのお芝居は、完全に『食らった』と思いました。ヘブン先生を強く想っているからこその葛藤がすべて伝わってきて、すごく衝撃を受けたし、同じ役者としてちょっと悔しい気持ちもありました」と絶賛した。
いよいよ最終盤に向かう本作について、杉田は「丈は、兄貴が亡くなった後も、ずっと兄貴を忘れることはないと思います。そして、誰かに言われたわけでもなく、丈は自分なりの形で兄貴の跡を受け継いでいくことになります。きっと、兄貴が見ても恥ずかしくないような生き方をしているんじゃないかと」と丈の今後について言及。「実は、僕自身も台本を読んで驚いたのですが、最後にもう一度、兄貴の面影を感じられるような出来事が起こります。『兄貴のように』というセリフもあるのですが、そんな丈の思いが色濃く出てきますので、そこも見ていただければと思います」と見どころをアピールした。
■放送情報
2025年度後期 NHK連続テレビ小説『ばけばけ』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00~8:15放送/毎週月曜~金曜12:45~13:00再放送
NHK BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜8:15~9:30再放送
NHK BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:髙石あかり、トミー・バストウ、吉沢亮、岡部たかし、池脇千鶴、小日向文世、寛一郎、円井わん、さとうほなみ、佐野史郎、北川景子、シャーロット・ケイト・フォックス
作:ふじきみつ彦
音楽:牛尾憲輔
主題歌:ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
制作統括:橋爪國臣
プロデューサー:田島彰洋、鈴木航、田中陽児、川野秀昭
演出:村橋直樹、泉並敬眞、松岡一史
写真提供=NHK