『ばけばけ』「オトキサン」から第1話に繋がる「ママサン」へ 次週予告には吉沢亮が再登場

 NHK連続テレビ小説『ばけばけ』第22週「アタラシ、ノ、ジンセイ。」第110話は、トキ(髙石あかり)とヘブン(トミー・バストウ)の間に無事赤子が生まれるものの、新たな問題が発生。さらに次週の予告にはあの人物が登場する。

 トキとヘブンが「I want to be with you.」「アエウォントゥビーウィジュー」と気持ちを確かめ合った日から半年が過ぎる。ヘブンはお百度参りをして生まれてくる子の目の健康を願い、司之介(岡部たかし)、丈(杉田雷麟)、正木(日高由起刀)は相撲のてっぽうで気を紛らわし、トキはフミ(池脇千鶴)や産婆のムツ(原ふき子)らに付き添われ必死に頑張っていた。始まりから忙しなく、それに「産婆さん、サンバ!」とは……?

 生まれてきたのは元気な男の子。赤ん坊を腕に抱いたヘブンは「オオ」しか口から出てこない。母になったトキをヘブンは「ママさん」と呼ぶ。女中時代の「シジミサン」に始まり、「オトキシショウ」「オトキサン」、そして「ママサン」へ。思い出すのは第1話冒頭、トキが怪談『耳なし芳一』をヘブンに語るシーン。場所は東京の大久保。『ばけばけ』が、ここからさらに向かっていく未来の物語だが、そこではヘブンが「ママさん」とトキを呼んでいた。つまりは、「ママサン」の呼び方で定着していくということなのだろう。

 一方で、正木が子供の戸籍について心配し始めた。ヘブンは杵築大社で結婚を誓っただけで、正式には籍を入れていない。「同じ戸籍に入らないと先生とおトキさんと3人、家族にはなれないのではないかと」という正木の話をヘブンは隣の部屋から聞いていた。

 自身にも子供ができ、父になったヘブンは、車夫の永見(大西信満)に恩給とともに暇を出す。松江に妻と子供を待たせている永見への心遣いと感謝の印だ。タイトルにもなっている「アタラシ、ノ、ジンセイ。」は、ヘブンやトキだけでなく、永見の人生も示しているように思える。

 ヘブンは赤子とトキとで川の字で寝転びながら、「シッカリ、ケッコン、シマセンカ?」「カゾク……ナリマセンカ?」とトキに投げかけた。「とても喜びです」と抱きしめ合う2人だったが、明治時代にイギリス人と日本人が同じ戸籍に入れるのだろうか。トキとヘブンの悩みを余所に、まだ名もなき赤ん坊は幸せそうにすやすや寝ている。言ってしまえば、ヘブンのモデルとなっているラフカディオ・ハーンが、のちに「小泉八雲」と日本名を名乗った史実こそが、その答えではあるのだが。

 『ばけばけ』もいよいよ残り3週。第23週のタイトルは「ゴブサタ、ニシコオリサン。」。予告ではヘブンが錦織(吉沢亮)のもとを訪ねるシーンのみが映し出されている。それは錦織の後ろ姿のみ。教師を辞め、隠居状態に入り、吐血するほどの体調の悪さにある錦織。後ろ姿だけでも元気がないのが分かってしまう。最終回までのラストスパートに入っていく、その大事な“アタラシ、ノ”の週になりそうだ。

■放送情報
2025年度後期 NHK連続テレビ小説『ばけばけ』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00~8:15放送/毎週月曜~金曜12:45~13:00再放送
BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜8:15~9:30再放送
BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:髙石あかり、トミー・バストウ、吉沢亮、岡部たかし、池脇千鶴、小日向文世、寛一郎、円井わん、さとうほなみ、佐野史郎、北川景子、シャーロット・ケイト・フォックス
作:ふじきみつ彦
音楽:牛尾憲輔
主題歌:ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
制作統括:橋爪國臣
プロデューサー:田島彰洋、鈴木航、田中陽児、川野秀昭
演出:村橋直樹、泉並敬眞、松岡一史
写真提供=NHK

関連記事