『ばけばけ』は妊娠・出産をどう描く? 『マッサン』『虎に翼』など近年の朝ドラと比較
仕事と育児の両立には、周りの理解や協力も不可欠。『ちむどんどん』(2023年度前期)の暢子(黒島結菜)は沖縄料理店の開業準備中に妊娠が判明し、一時期はオープン延期も選択肢に上がるも、夫の和彦(宮沢氷魚)や料理人仲間の協力を得て予定通りに店を開店させた。『舞いあがれ!』(2022年度後期)のヒロイン・舞(福原遥)も起業直後に妊娠・出産を経験しているが、夫の貴司(赤楚衛二)が積極的に育児に参加。「2人で親になったんやから」と率先して夜泣きに対応する姿が、視聴者を感動させた。『おむすび』の結と夫の翔也(佐野勇斗)も当たり前のように家事や育児を分担しており、これは現代劇ならではと言えるだろう。
『ちむどんどん』暢子の妊娠で夢はどうなる? 『なつぞら』でも描かれた仕事と子育ての両立
「ふるさとの味でたくさんの人を笑顔にしたい」という思いを胸に、沖縄料理店の開店準備に追われる暢子(黒島結菜)。和彦(宮沢氷魚)も…また『虎に翼』では、かつておなじみだった出産場面が一切描かれなかったことが話題に。続く『おむすび』でも直接的な出産シーンはなかったが、今回はどうだろうか。トキはすでに家庭に入っており、かつ両親同居、女中も雇っているため、育児に専念できる環境は整っている。しかし、なにぶん初めてのことゆえに戸惑うことや大変なこともあるだろう。日本と西洋の文化や価値観の違いを描いてきた本作だけに、ヘブン(トミー・バストウ)がトキの出産や、子育てにどう関わっていくのかも見どころになってくると思われる。加えて、気になるのは子どもの戸籍の問題。トキとヘブンは事実婚の状態であり、おそらく出産を機に正式に籍を入れることになるのだろう。
ただ当時、国際結婚に関する法律は存在していたものの、日本人男性の妻となる外国人女性は日本国籍を取得し、外国人男性の妻となる日本人女性は日本国籍を失うというルールがあった。ちなみに『マッサン』のヒロイン・エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)のモデルになったリタは竹鶴政孝と結婚後、日本に帰化している。史実通りであれば、ヘブンも日本に帰化することになるが、その決断に至るまでの流れが本作では詳しく描かれるのではないだろうか。
■放送情報
2025年度後期 NHK連続テレビ小説『ばけばけ』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00~8:15放送/毎週月曜~金曜12:45~13:00再放送
NHK BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜8:15~9:30再放送
NHK BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:髙石あかり、トミー・バストウ、吉沢亮、岡部たかし、池脇千鶴、小日向文世、寛一郎、円井わん、さとうほなみ、佐野史郎、北川景子、シャーロット・ケイト・フォックス
作:ふじきみつ彦
音楽:牛尾憲輔
主題歌:ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
制作統括:橋爪國臣
プロデューサー:田島彰洋、鈴木航、田中陽児、川野秀昭
演出:村橋直樹、泉並敬眞、松岡一史
写真提供=NHK