ハンガリーの“ヤバすぎる実話”をアニメ映画化 『ペリカン・ブルー』4月10日公開

 ハンガリー映画『KÉK PELIKÁN(原題)』が、『ペリカン・ブルー 〜自由への切符〜』の邦題で、4月10日より全国公開されることが決定。あわせて予告編、ポスタービジュアル、場面写真が公開された。

 物語の舞台は1990年代のハンガリー。“鉄のカーテン”が崩壊し、西ヨーロッパへの扉が開かれた。海外旅行が自由化され、たくさんの人々が“外の世界”に目を向けたものの、国際列車の切符は高額で、庶民にとっては手の届かない夢だった。そんな“見せかけの自由”に反撃を企てる若者たちがいた。アコシュ、ペーチャ、ラチの3人は、切符に使用されているペリカン社製の青いカーボンインク「ペリカン・ブルー」を家庭用洗剤で溶かし、行き先を書き換える方法を発見する。偽造した切符で海外旅行を満喫した彼らは、同じ境遇の若者たちにも“自由へのチケット”を配ることを決意する。この“ブッ飛んだ計画”は順風満帆に見えたが、やがて警察の捜査が始まり、国家を揺るがす大騒動へと発展していく。

 本作は2025年3月に開催された「新潟国際アニメーション映画祭」のコンペティション長編部門で上映され、観客からの支持を集めた。監督は、独特なアニメーション表現に定評のあるラースロー・チャーキ。本作の制作にあたり、10年にわたる綿密なリサーチを敢行。記録映像やインタビュー音声といったドキュメンタリーの素材と手描きアニメーションを融合させたストーリーテリングにより、激動の時代に起きた“ヤバすぎる実話”をエンターテイメント作品として昇華させた。

 公開されたポスタービジュアルは、ペリカン社製の青いカーボンインク「ペリカン・ブルー」とともに、“青春”を連想させる青のカラーリングが施されている。“自由”に向かって走る国際列車をバックに、3人組が思い思いのポーズをキメる姿を活写している。

映画『ペリカン・ブルー 〜自由への切符〜』予告編

 あわせて公開された予告編は、「海外旅行を夢見る3人の若者たち。彼らが挑むブッ飛んだ計画」というナレーションとともに、アコシュ、ペーチャ、ラチの3人の表情を映し出し、「国際列車のチケットを偽造せよ!」という“インポッシブルなミッション”を提示する。1990年代のハンガリーの社会情勢や、国際列車のチケットを偽造する手口を、記録映像を織り交ぜたアニメーションでみせる前半の展開から一転、後半は若者たちの活動が国家を揺るがす大騒動へと発展していくさまを描いている。

 公開された場面写真では独特なタッチや色使いで描かれる、3人の若者たちの様子を切り取っている。

■公開情報
『ペリカン・ブルー 〜自由への切符〜』
4月10日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
監督・脚本:ラースロー・チャーキ
声の出演:ノルマン・レーヴァイ、コルネール・テジ、アーゴシュトン・ケネーズ
原題:KÉK PELIKÁN/英題:PELIKAN BLUE/2023年/ハンガリー/ハンガリー語/79 分/1.85:1/カラー/5.1ch
日本語字幕:今井祥子/配給:マーチ
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