『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』4本の”予告編”を考察 事件のきっかけはスティーブ?
こんにちは、杉山すぴ豊です。ここ最近のアメコミヒーロー映画まわりのニュースや気になった噂をセレクト、解説付きでお届けします! 今回は、『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』の公開タイミングで順次公開された『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』の「予告編」4本についてです。
なお、このコラムの考察部分は筆者個人の見立てであり、マーベル側などの公式発表・見解ではありません。
『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』の4つの「予告編」とは?
2025年12月19日公開の『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』にあわせ、『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』の「予告編」が一部の劇場でかかるようになりました。アメリカはもちろん日本でもです。
しかもこの「予告編」はほぼ週替わりでかわります。週末にまず劇場で、その後オンラインでもリリースという形をとりました。ちなみに筆者は『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』がとても気に入り、近くのドルビーシネマでリピート鑑賞していたので、幸運にも全予告を劇場で観ることができました。
いま現在、本国マーベル・スタジオの公式Xではこの予告編をつなげたものを配信しています。トータルで、この4つの「予告編」の再生回数は10億2千万回だったそうです。
この「予告編」は、それぞれの止めの言葉に合わせ、第1弾が「『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』でスティーブ・ロジャースは帰ってくる」編、第2弾が「『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』でソーは帰ってくる」編、第3弾が「『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』でX-MENは帰ってくる」編、第4弾が「『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』でワカンダとファンタスティック4は帰ってくる」編、となります。
この言葉からもわかるとおり、各ヒーローたちの様子をフィーチャーしたものとなっています。
さて、このコラムで「予告編」と書いているのは理由があります。実は本作の監督であるルッソ兄弟が以下の発言をしています。
What you’ve been watching for the last 4 weeks… are not teasers. Or trailers. They are stories. They are clues… Pay attention.
(あなたが4週にわたってみてきたものは いわゆるティザーや予告編の類ではなく物語であり、手がかりだ。注意深くみて)
したがって、単なるプロモ映像ではなく、すでにストーリーを語り始めているというわけです。
そこで今回はこの4本を1つのストーリーとしてみたときにどういう解釈が成り立つか考えてみたいと思います。繰り返しですが、ここからは筆者個人の見立てであり、マーベル側等の公式発表・見解ではありません。
ファンを驚かせた第1弾の「予告編」
「スティーブ・ロジャースは帰ってくる」編はファンを一番ビックリさせました。というのも、これによってクリス・エヴァンス演じるスティーブ・ロジャースが本作に登場することが明らかになったからです。2025年3月、椅子を並べるだけで主要キャストを発表するという『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』の前代未聞のプロモでは、クリス・エヴァンスの登場はアナウンスされていませんでした。したがってこの第1弾はサプライズでした。この「予告編」により、まだ発表されていないキャスト/キャラクターが『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』に登場するという今後への期待も膨らみます。
さて、この第1弾ですが、平和そうに暮らしているスティーブが家に戻り、赤ちゃんを抱きかかえ微笑んでいるというものです。ここに登場する家は『アベンジャーズ/エンドゲーム』のエピローグで示されたスティーブと恋人ペギー(ヘイリー・アトウェル)との愛の家ですよね。ということはこのスティーブは『アベンジャーズ/エンドゲーム』で普通の人として生きることを選択したあのスティーブであり、子どもはペギーとの間に生まれたと思われますが、そんなに簡単なシナリオをルッソ兄弟が用意するとは思えない(笑)。だからひねりがある気がします。
そもそもなぜペギーがいないのか? 『アベンジャーズ/エンドゲーム』でスティーブがペギーとの結婚について少し言葉を濁していた伏線の回収がここにあるのか? もしかしてペギーはキャプテン・カーターとして活躍して留守なのか? この子はスティーブの子なのか?
さらにこの予告編のコピーは「スティーブ・ロジャースは帰ってくる」であって、「キャプテン・アメリカは帰ってくる」ではありません。すでにマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の世界ではキャプテン・アメリカはサム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)です。なので、この『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』では、スティーブがどういう理由で戦いに戻ってくるのか?
そしてこの映像を第1弾にもってきた理由。もちろんクリス・エヴァンス=スティーブの復帰はインパクトがありますが、もしかすると今度の『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』で描かれる出来事は、スティーブが理由で起こったということかもしれません。というのも、『アベンジャーズ/エンドゲーム』のスティーブの選択がマルチバースを混乱させたのでは、という見方もあります。もしそうだとすれば、その混乱によって、本来別バースでアイアンマンになるハズだった男がドクター・ドゥームになった。だからロバート・ダウニー・Jr.がドゥームを演じているとも解釈できます。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』に続いてスティーブとトニーの確執がとんでもないことを招いた、ということでしょうか?
ファンを安心させた第2弾の「予告編」
第2弾「『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』でソーは帰ってくる」編では、ソーが『ソー:ラブ&サンダー』で引き取った少女ラブの親代わりを務めていることがわかります。この子を守るために戦う、この子の元にまた戻ってきたいと父や先祖に祈るというエモーショナルな予告です。すでになんらかの戦いは始まっており、ソーはそこに向かうということですね。ソーが立ち上がるとすれば、アスガルドのためでしょうか? つまりアスガルドにも危機が迫っている。
そしてあのソーがこういう祈りを捧げること自体、今度の強敵がサノス(ジョシュ・ブローリン)よりすごいということを暗に示しているのかもしれません。サノスはユニバースの脅威でしたが、ドクター・ドゥームはマルチバースの脅威ですからね。父と娘というのはサノスとガモーラ(ゾーイ・サルダナ)、トニーとモーガンなど、MCUにエモーショナルなアクセントをつけるので、ラブとの関係も気になります。ソーを演じるクリス・ヘムズワースは病気に備えるため俳優業をセーブしていました。だからなおさらソーの姿をまたスクリーンで観られたことに安心したファンの方も多いでしょう。