中村倫也はなぜ“スポ根ドラマ”に挑んだのか 「がむしゃらに走る様が何かの刺激になったら」

 TBS系金曜ドラマ『DREAM STAGE』がいよいよ1月16日にスタートする。本作は、K-POPの世界を舞台に、かつて天才音楽プロデューサーと謳われながらも業界を追われた主人公・吾妻潤が、落ちこぼれの練習生たちによるボーイズグループ「NAZE(ネイズ)」と共に再起をかけて夢を追う、熱い青春群像劇だ。

 吾妻を演じるのは、『石子と羽男―そんなコトで訴えます?―』『DOPE 麻薬取締部特捜課』に続き3作目のTBS金曜ドラマ主演となる中村倫也。自身を「目に見える熱血タイプではない」と語る中村が、なぜ今、汗と涙の“スポ根”ドラマに挑むのか。若手キャストとの現場での距離感や、本作に込めた“夢”への視点について話を聞いた。【インタビューの最後にはチェキプレゼント企画あり】

“後輩”が増えてきたことは「いまだに慣れないですね(笑)」

――まずは、今回の脚本を読んだ時の印象から教えてください。今の時代には珍しいほどの“王道”な物語だと感じました。

中村倫也(以下、中村):そうですね。最初に企画を聞いた時から、自分がかつて観ていたような、汗と努力と友情の王道青春ドラマをやりたいなと思っていました。もちろん、K-POPという題材自体は新しいものですが、物語の枠組みとしてはすごく懐かしい。「こうなるんでしょ? やっぱりなった!」というような(笑)、ある種の安心感があります。いわゆる「負け犬たちが集まって勝つ」という展開は、わかっていても期待してしまうし、やっぱり観たいじゃないですか。テレビドラマも多様化して、視聴者の皆さんに向けた作劇も変化していますが、一周回ってこういう直球なエンタメが、新鮮に映るんじゃないかなと思います。

――中村さん演じる吾妻は、かつて夢を諦めた過去を持つ音楽プロデューサーです。役作りにおいて意識した点はありますか?

中村:吾妻は一見わかりづらい男のようで、実はわかりやすい部分もあったり、有能だけどいじられキャラだったりと、ギャップが魅力的な人間です。第1話で、K-POP界で挑戦するNAZEたちに対して、彼らの覚悟を問うような厳しいセリフがあるんです。それはきっと、彼自身が自分への戒めとして抱え続けている感覚なんだろうなと。役者の仕事というのは「嘘を上手につくこと」とも言えると思うのですが、その嘘をどう本当のように見せるかという点で、今回の吾妻のセリフには「俺もそう思う」と、自分の中のドキュメンタリーな部分とリンクする瞬間が多くありました。

――今回は「NAZE」のメンバーをはじめ、中村さんよりも年下のキャストが多い現場かと思います。中村さんより上の年代の方がいない現場も増えてきたかと思いますが、立場の変化を感じますか?

中村:いまだに慣れないですね(笑)。僕は兄弟の末っ子ですし、この世界に入ってからも先輩方にかわいがってもらったり、説教されたりして育ってきたので。人生レベルで「下」だった時間が長いからか、年下に慕われると照れてしまって、どう接していいかわからなくなる瞬間があります。昨年末の事務所の忘年会でも、若い子たちがチャンスを掴もうと質問してきてくれたんですけど、どこか恥ずかしくて避けたがっている自分がいて。「よくないな」と思っていたら、隣で(事務所の後輩の)菅田(将暉)がバリバリ場を回していて、「頼もしい、これからは全部やってくれ」と思いました(笑)。

――(笑)。現場での「NAZE」のメンバーの印象はいかがですか?

中村:なんでしょうね、男女問わず、若くて頑張っている子たちを見ると「かわいいな」って思うんです。何目線かわからないですけど、とにかく愛おしくて、のびのび楽しんでくれと願っています。最初は緊張感を持たせるためにあまり話しかけないでおこうかとも考えていたんですが、かわいくて無理でしたね。しっかり者のアト、素朴なキムゴン、やんちゃなユンギ、野生的な匂いのするターン、柔らかいユウヤ、実は全体を見ているカイセイ、ミステリアスな末っ子のドヒョク……みんなそれぞれ人間として違って面白い。でも歌って踊るとバキバキで、「ファンになってください」と言わんばかりの原石たちです。

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