桜田ひより×佐野勇斗、初共演で相性抜群 GP帯ドラマ初主演作『ESCAPE』までの道のり
映画『くちびるに歌を』(2015年)で俳優デビューを果たした佐野も、近年はさまざまな作品で個性的なキャラクターを器用に演じている。初の朝ドラ出演となったNHK連続テレビ小説『おむすび』(2024年度後期)では、栄光と挫折を味わいながらもヒロインの夫として最後まで物語を走りきり、就職試験の最終選考で起こる事件の謎を描いた映画『六人の嘘つきな大学生』(2024年)では、密室での心理戦において冷静に議論を進める優秀な大学生を演じてみせた。
2025年は過去のシリーズで出演していた『ちはやふる-めぐり-』(日本テレビ系)へのゲスト出演を果たしつつ、視聴者に大きなインパクトを残したのが、綾瀬はるか主演のドラマ『ひとりでしにたい』(NHK総合)で演じた那須田優弥だ。独身生活を謳歌していた主人公の鳴海に対して、那須田は好意を寄せつつも、39歳で婚活を始めた彼女に手厳しい言葉で現実を突きつける。なかなか感情を表に出さないキャラクターだったが、ローテンションながらギャップのある表情で、那須田を魅力的に映し出してみせた。佐野にとっても今までにない新鮮な役柄で、綾瀬はるかとの複雑な感情が絡みあう舌戦は見応えがあった。佐野の芝居には、相手役との細かい議論を相乗効果でおもしろくコミカルに映し出す力があるので、結以と林田の兄妹喧嘩のようなやりとりにも期待が高まる。
着実に役者としてのキャリアを積み重ねてきた2人が、満を持して掴んだGP帯ドラマの初主演。いまだにどういうジャンルに転ぶか予測のつかない『ESCAPE』で、ふたりのコンビがどのような成長を遂げるのかに注目したい。
ひかわかよが脚本を手掛けたサスペンスドラマ。20歳の誕生日に誘拐された八神製薬の令嬢・結以は、身代金目的の犯人になぜか「一緒に逃げてほしい」と懇願する。彼女の真の目的とは一体何か。
■放送情報
『ESCAPE それは誘拐のはずだった』
日本テレビ系にて、毎週水曜22:00~23:00放送
出演:桜田ひより、佐野勇斗、北村一輝、志田未来、富田靖子、山口馬木也、松尾諭、結木滉星、ファーストサマーウイカ
脚本:ひかわかよ
演出:小室直子、長沼誠ほか
チーフプロデューサー:荻野哲弘
プロデューサー:秋元孝之、明石広人
制作協力:オフィスクレッシェンド
©日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/escape/
公式X(旧Twitter):https://x.com/escape_ntv