菅田将暉、『もしがく』で「ドラマとの向き合い方に一つの答えが出た」 “サプライズ”も示唆
10月1日よりフジテレビ系で放送がスタートする水10ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』の第1話完成披露試写会が9月21日に丸の内ピカデリーで行われ、25年ぶりに民放ゴールデン・プライム帯連続ドラマの脚本を手がける三谷幸喜、主演の菅田将暉をはじめ、二階堂ふみ、神木隆之介、浜辺美波、小林薫、アンミカ、西村瑞樹(バイきんぐ)、大水洋介(ラバーガール)、ひょうろくが登壇した。
本作は、三谷の半自伝的要素を含んだ完全オリジナルストーリー。1984年の渋谷を舞台に、まだ何者でもない若者たちの苦悩や情熱を描く。蜷川幸雄に憧れる演出家の卵・久部三成(菅田将暉)は、ストリップ小屋のネオンが光る商店街「八分坂」に迷い込んで……。
登壇者のなかで唯一、三谷作品経験者の菅田は、本作の魅力について「群像劇のなかで誰ひとり暇じゃないというか。脚本だけ読むと、誰が主人公か分からないくらい、それぞれ前のめりにマイペースに生きているのが読んでいても楽しいポイントです」という。そんな菅田の印象について三谷は「(自身が)菅田さんと“似た感性”を持っているなと思っていて、とても話しやすい。それが今後の仕事につながるかは分からないですが……」と独特の言い回しで会場を笑いに包んだ。
“三谷青年”をモチーフにした新人放送作家・蓬莱省吾役の神木は、そんな三谷とのエピソードを明かす。衣装合わせの際に選んだ“眼鏡の種類”を問われたようで……。
「三谷さんに『なぜその眼鏡にしたんですか?』と聞かれたんです。『僕のなかのイメージではこれかなと思いまして』とお返ししたら『そうですか。(当時)僕はもう少し四角い眼鏡をしていたんですけどね』と言われて……すごくドキドキしました!」
会場が笑いに包まれるなか、三谷は「映像を観ましたが、よくぞここまで僕を再現してくれたなと。僕にしか見えない! 母も泣くと思います」と絶賛し、会場は拍手に包まれた。
ミステリアスなダンサー・倖田リカを演じるのは二階堂。撮影の合間には運動をすることが多かったそうで「菅田くんがトレーニンググッズを持ってきてくれたり、アンミカさんがエクササイズを教えてくださったり、薫さんが筋トレを教えてくださったり、みんなで体を動かしていました」と振り返った。
神社の巫女・江藤樹里を演じているのは浜辺。80年代の渋谷を再現したオープンセットについて問われると「すごかったですよ。八分坂の坂も実際にありますし、お店もたくさんありますし、自動販売機もたくさんシールが貼られて、ペイントもされていて……。どこからどう見てもセットとは思えない。感動しました」とコメント。菅田も「あれだけの規模のセットは見たことがないです」、「あの景色でお芝居をさせていただくと、グッと(芝居の)温度が上がります。フジテレビさんの本気に感謝しております」と述べた。