『ウェンズデー』波乱のシーズン2が開幕 深まる事件や能力の謎と“ガガ様”登場への期待
一方、異彩を放つのが、弟パグズリーが蘇らせたゾンビ・スラープ。寮長エイジャックス(ジョージ・ファーマー)から「ドクロの木」にまつわる怪談を聞かされる場面は、ティム・バートンの得意とするストップモーション・アニメで描かれ、その質感は『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(1993年)や『フランケンウィニー』(2012年)を彷彿とさせたのではないだろうか。劇中劇にまで宿る徹底したこだわりが、ファンにとって思わぬご褒美シーンとなったに違いない。
士官候補生の指揮官を襲ったことで捕らえられたスラープは、ウィローヒルに収監される。当初はB級ホラーに登場するゾンビのような雰囲気だったが、肉を口にした途端、急速に肉体や知能が発達していく描写があり、その存在感は一変。いまやコメディ要因では終わらない、不穏な影を帯び始めている。恐ろしいスピードで進化を続けるスラープの行方からも目が離せない。
そして、9月3日配信予定のパート2は、レディー・ガガの登場が期待されており、大きな注目を集めている。Netflixはすでに、ガガが新キャストとして加わることを発表しており、役名は「ロザリン・ロットウッド」、ネヴァーモア学園の“伝説の教師”という設定までは明らかになっている。
しかし、その姿はパート1ではまだベールに包まれたまま。ファンの間では、「物語の鍵を握る人物ではないか」という予想も飛び交っている。シーズン1では、ウェンズデーのダンスシーンにガガの楽曲「Bloody Mary」を合わせる動画がSNSで世界的なバズを巻き起こしたこともあり、ガガの出演が再び大きな旋風を巻き起こすのは間違いないだろう。
ウェンズデーの能力とオフィーリアの関係、スラープの予測不能な行動、母モーティシアとの微妙な距離感……複雑に絡み合う糸は、果たしてどのように真相へと繋がるのか。謎が随所に散りばめられた現状に、ファンの間ではすでに熱い考察合戦が繰り広げられている。
残りのエピソードでの伏線回収に、期待は高まるばかり。ネヴァーモアに平穏が訪れる日は、まだ遠そうだ。
■配信情報
Netflixシリーズ『ウェンズデー』
Netflixにて独占配信中