松本まりかが『奪い愛、真夏』でみせる芝居は“カラフル”だ 待ち受ける“苦難”も楽しみに
人生には“七難”という災厄があるとされるが、今作の第1話で真夏は火事に遭い、第2話では川で溺れている。これらは七難のうちの“火難”と“水難”に相当しており、今後も“羅刹難(悪鬼による難)”、“刀杖難(武器による難)”などが次々と真夏に降りかかるのでは……と期待(?)してしまう。
また、真夏が経験する苦しさは仏教でいう“四苦八苦”に彩られている。例えば元恋人・隼人(安田顕)との別れは“愛別離苦(愛する人と別れる苦)”。そして時夢を恋しく思う苦しさは“求不得苦(求めても得られない苦)”そのものだ。さらに第3話の予告でみられた時夢の妻・未来との対峙は“怨憎会苦(嫌いな人と会わねばならない苦)”と言える。
今後もこの“八苦”をなぞるように、さまざまな“苦しみ”が次々と起こるのではないだろうか。それは人間の業に対峙する非常に重い展開ではあるが、松本がひたすら愚直に演じることで、他出演者の怪演と呼応し、『奪い愛』ワールドならではのコミカルなテイストへと昇華されていくだろう。
『奪い愛』シリーズがヒットした理由を紐解く 鈴木おさむによる“ドロキュン劇場”にも注目
松本まりかが主演を務め、安田顕が共演する『奪い愛』シリーズの新作『奪い愛、真夏』が、テレビ朝日系で7月19日より放送される。 …未来や花火の企みはますます過激さを増していく中、時夢を想う自身の気持ちに気づいてしまった真夏はどうするのか。第3話は「大時計の修理に向かった廃校となった小学校で阿鼻叫喚の局面を迎える」らしい。松本が繰り出す演技の振り幅を楽しみながら、共に“苦しみ”を味わいたい。
参照
※1. https://realsound.jp/movie/2025/07/post-2099945.html
※2. https://books.bunshun.jp/articles/-/6256
さまざまな登場人物たちが愛を奪い合う“激しくも切ないドロキュン恋愛ドラマ”『奪い愛』シリーズの最新作。結婚までも約束した最愛の恋人と不倫の末に別れた主人公の恋模様を描く。
■放送情報
金曜ナイトドラマ『奪い愛、真夏』
テレビ朝日系にて、毎週金曜23:15~24:15放送
出演:松本まりか、安田顕、高橋メアリージュン、森香澄、白濱亜嵐、石井正則、石山順征、谷原七音、水野美紀
脚本:鈴木おさむ
演出:樹下直美、上田迅
ゼネラルプロデューサー:横地郁英(テレビ朝日)
プロデューサー:川島誠史(テレビ朝日)、神通勉(MMJ)、小路美智子(MMJ)
音楽:沢田完
制作:テレビ朝日、MMJ
©テレビ朝日
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