広瀬すずらの撮影裏も 『クジャクのダンス、誰が見た?』大ボリュームの特典映像を解説

 さらに、NHK連続テレビ小説『なつぞら』(2019年度前期)などの作品で数多く共演し、本作では“親子役”を演じた広瀬とリリーの姿も。初々しい広瀬・松山コンビとは対照的に、撮影の初日からリリーが「広瀬さん、私は何をすれば?」とフランクに話しかけたり、屋台でラーメンを食べるシーンでは“親子”ならではのシンクロを見せたりする息ぴったりな広瀬・リリーコンビ。リリーが演じる心麦の父・春生は第1話で殺されてしまうため、改めてメイキングで2人の穏やかな時間を見られることが嬉しい。

 春生がなぜ殺されたのかやその犯人、心麦の出生の秘密や何かを隠しているように見える赤沢正(藤本隆宏)、京子(西田尚美)夫妻など、本作には考察しがいのある謎が多く、観た後には誰かと話したくなってしまうドラマだった。なんとそれは出演者も同じだったようで、メイキング映像には撮影の合間に今後の展開と春生殺しの真犯人について推理する出演者たちの様子も収められている。特に広瀬が赤沢刑事を演じた藤本隆宏や心麦に親切にしてくれる京子を演じた西田尚美に詰め寄るさまは、結末がわかった後でみるとほっこりしたりヒヤヒヤしたりと、本編とは別のスリリングさが感じられる。

 真犯人が明かされる第9話のシーンは、広瀬、松山、磯村には台本が渡されておらず、真実を知った時の最初の表情を大切にしたいと、長回しのワンカットで撮影されたそう。その一部始終が収められているのが、ドキュメント『台本なしの一発勝負!真犯人ばらし撮影の舞台ウラSP』だ。当日まで何も知らされなかった3人は撮影現場に来てもソワソワしており、松山にいたっては、廊下で「犯人出てこいや!」と叫んでいた。そして、撮影しながら真犯人を知った広瀬、松山、磯村。カットがかかった瞬間、彼らが興奮を抑えきれずにそれぞれに感想を話し出す様子は、この映像でしか見られない貴重なものとなっている。

 本編はもちろん、裏側がたっぷりのメイキング映像やドキュメンタリーも必見な『クジャクのダンス、誰が見た?』のBlu-ray&DVD BOX。真犯人や登場人物の行動の意図がわかった上でもう一度考察をしたい人はもちろん、撮影をしながら、私たち視聴者と同じように考察を楽しんでいた出演者たちを知ることができる内容になっている。ぜひともチェックしてみてはいかがだろうか。

■リリース情報
『クジャクのダンス、誰が見た?』
8月8日(金)Blu-ray&DVD BOX発売

【Blu-ray BOX】
価格:29,645円(税込)
品番:TCBD-1790
仕様:2025年/日本/カラー/本編447分+特典映像132分/16:9 1080i High Definition/2層/音声:リニアPCM2chステレオ/バリアフリー日本語字幕(本編のみ)/全10話/4枚組(本編ディスク3枚+特典ディスク1枚)

【DVD-BOX】
価格:24,200円(税込)
品番:TCED-8164
仕様:2025年/日本/カラー/本編447分+特典映像132分/16:9LB/Disc1〜5:片面1層、Disc6:片面2層/音声:ドルビーデジタル2chステレオ/バリアフリー日本語字幕(本編のみ)/全10話/6枚組(本編ディスク5枚+特典ディスク1枚)

<特典映像>
・メイキング
・インタビュー(広瀬すず・松山ケンイチ)
・広瀬すず×リリー・フランキー SP対談
・第1話放送直前!プレミアイベント『クジャクのダンス、誰が見た?』
・台本なしの一発勝負!真犯人ばらし撮影の舞台ウラSP
・オールアップ集
・SPOT集

<封入特典>
・ブックレット(24ページ)
・春生の手紙(B6サイズ)

出演:広瀬すず、松山ケンイチ、森崎ウィン、瀧内公美、斉藤優、絃瀬聡一、野村康太、清乃あさ姫、酒井敏也、成田凌、藤本隆宏、西田尚美、仙道敦子、酒向芳、間宮啓行、リリー・フランキー、磯村勇斗
原作:浅見理都『クジャクのダンス、誰が見た?』(講談社『Kiss』所載)
脚本:金沢知樹、長花枝薪、萩森淳
警察監修:志保澤利一郎(チーム五社)
法律監修:市川寛(かなえ国際法律事務所 弁護士)
プロデュース:中島啓介、内川祐紀、丸山いづみ
演出:田中健太、青山貴洋、福田亮介、棚澤孝義
音楽:桶狭間ありさ
主題歌:Ado「エルフ」(ユニバーサル ミュージック)
製作:TBSスパークル、TBS
発売元:TBS/TBSグロウディア
販売元:TCエンタテインメント
©TBSスパークル/TBS ©浅見理都/講談社

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