小川彩、五百城茉央、井上和、菅原咲月が躍進 乃木坂46 5期生が春ドラマで見せた可能性
井上和
井上が主演を務めたのは、3月に放送されたスペシャルドラマ『スプリング!』(テレビ朝日系)。芸術系高校を舞台にした青春群像劇で、彼女は書道に打ち込む高校3年生・逢坂碧を演じた。グループ加入以来、しなやかな存在感をまとってきた井上だが、本作では凛とした芯の強さが全面に出ていた。特に、書道パフォーマンスに向かう静かな決意や、言葉を選びながらも真っ直ぐに思いを伝える姿には、確かな説得力があった。
乃木坂46 井上和、初の地上波ドラマ主演は“運命”だった? 5期生にとっても大きな一歩に
乃木坂46の井上和が、3月21日放送のドラマ『スプリング!』(テレビ朝日系)で初めて地上波ドラマの主演を務めることが発表された。…演出面では、台詞よりも沈黙が雄弁に語る構成が印象的だった。中盤の書道室での無音のシーンでは、視線の揺れや手元の微細な動きに観る者の目が引き寄せられる。NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』への出演も決定している井上にとって、この作品は“演技の入り口”という以上に、次のステージを見据えた実践の場だった。
菅原咲月
一方の菅原は、4月期の連続ドラマ『なんで私が神説教』(日本テレビ系)第2話に登場。広瀬アリス演じる主人公・麗美静のかつての教え子という役柄で、短い登場時間ながら、物語の核心に関わる存在として印象を残した。回想シーンを中心に構成された彼女の登場パートでは、静かな怒り、悲しみ、憧れといった感情が複雑に交差し、目の動きや呼吸のリズムだけで感情を立ち上げていた。台詞が多いわけではないが、ほんの一瞬の目線やため息が、過去の痛みや憧れを観る者に伝えてしまう。演技経験の浅い若手にとっては難易度の高い役どころだったが、それを自然に成立させた菅原のポテンシャルは大きい。
2025年春。乃木坂46の5期生たちは、それぞれ異なる場所で新たな領域に挑み、確かな爪痕を残した。これらの作品を起点に、乃木坂46の5期生は映像界で欠かせない存在になっていく、そんな予感がする。
参照
※ https://realsound.jp/movie/2025/05/post-2028096.html
■放送情報
『波うららかに、めおと日和』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~22:54放送
出演:芳根京子、本田響矢、山本舞香、小関裕太、小宮璃央、咲妃みゆ、小川彩(乃木坂46)、戸塚純貴、森カンナ、高橋努、紺野まひる、生瀬勝久、和久井映見ほか
原作:西香はち『波うららかに、めおと日和』(講談社『コミックDAYS』連載)
脚本:泉澤陽子
音楽:植田能平
主題歌:BE:FIRST「夢中」
プロデュース:宋ハナ
演出:平野眞
制作協力:FILM
制作著作:フジテレビ
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