松居大悟監督から大林宣彦監督へのリスペクト 池田エライザ主演『リライト』新場面写真
池田エライザが主演を務める映画『リライト』より、松居大悟監督のインタビューコメントと新場面写真が公開された。
本作は、法条遥による同名小説を、『ちょっと思い出しただけ』や『くれなずめ』などを手がけた松居大悟監督と『サマータイムマシン・ブルース』などの脚本を手がけた上田誠が初タッグを組み実写映画化する“タイムリープ×青春ミステリ”。“タイムリープ”作品として知られる『時をかける少女』へのオマージュを込めて、オール尾道ロケを行い、瑞々しい高校時代の青春と、謎をちりばめたミステリを織り交ぜた。
主人公・美雪を池田、300年後の未来からやってきた転校生・保彦を阿達慶が演じるほか、久保田紗友、倉悠貴、前田旺志郎、山谷花純、大関れいか、森田想、福永朱梨、篠原篤、前田旺志郎、長田庄平(チョコレートプラネット)、マキタスポーツ、尾美としのり、石田ひかり、橋本愛らがキャストに名を連ねた。
本作の撮影は、2023年8月上旬から9月上旬までの約1カ月間、広島県尾道市でのオールロケで行われた。大林宣彦監督作『時をかける少女』をはじめとする“尾道三部作”や、小津安二郎監督監督作『東京物語』の舞台として知られるこの街は、多くの映画人に愛されてきた“日本映画のふるさと”とも言われ、数々の物語を紡ぎ出してきた特別な場所だ。
松居監督は『リライト』を尾道で撮影したことについて、「大先輩にあたる大林監督が『時をかける少女』を尾道で撮られていて、『リライト』の原作の舞台とは異なるものの、同じ“時間”をテーマに扱った作品として、尾道で撮影することに、大きな意味を感じました」と語り、大林監督の『時をかける少女』へのリスペクトがこめられていることを明かした。尾道の街並みに対しても、特別な思いを抱いており、「どこをカメラで捉えても絵になり、時間が止まっているような原風景を感じます。そんな土地で未来人との交流を描くというのが面白いですよね」とコメント。
そんな尾道での撮影について“観光地としての尾道”ではなく、ここに住む人にとっての景色、“日常の尾道”を撮りたいという思いがあったという。「日本のどこにもない穏やかな風が吹いていて、優しい景色というか、ノスタルジーを感じるんです。尾道で撮ることができて本当によかったと思います」と、尾道での撮影を振り返る。さらに、ロケ地に尾道を選んだ背景には、開発が進む現代への違和感もあったという。「日本各地で元の風景が失われ、合理的になっていく中で、300年後の未来から現代にやってきた保彦が感じた、温かさや匂いを感じられる場所で本作を撮ることに意味がある」と語る。
本作では、大林監督の尾道三部作の『転校生』の主演である尾美が、池田演じる主人公・美雪の高校時代の担任・細田先生役で出演。また新・尾道三部作の『ふたり』のヒロインである石田が美雪の母・和美役を演じるなど、尾道にゆかりの深い俳優のキャスティングが実現した。
公開された場面写真には、美雪の横顔と尾道が一望できる風景ショットが切り取られている。
■公開情報
『リライト』
6月13日(金)公開
出演:池田エライザ、阿達慶、久保田紗友、倉悠貴、前田旺志郎、山谷花純、大関れいか、森田想、福永朱梨、篠原篤、前田旺志郎、長田庄平(チョコレートプラネット)、マキタスポーツ、尾美としのり、石田ひかり、橋本愛
監督:松居大悟
脚本:上田誠 (ヨーロッパ企画)
原作:法条遥 『リライト』(ハヤカワ文庫)
主題歌:Rin音「scenario」
製作・配給:バンダイナムコフィルムワークス
©2025『リライト』製作委員会
公式サイト:https://rewrite-movie.jp/
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