阿部寛、菜々緒、津田健次郎ら共演 日台共同製作映画『キャンドルスティック』7月公開へ
阿部寛が主演を務める日本×台湾共同製作映画『キャンドルスティック』が、7月4日に全国公開されることが決定した。
本作は、川村徹彦による『損切り：FXシミュレーション・サクセス・ストーリー』を実写映画化するマネーサスペンス。映画のタイトルにもなっている“キャンドルスティック”は、株取引などを行う人にはおなじみの「ローソク足」を意味する。
日本、台湾、イラン、ハワイの4カ国6都市を舞台に、元天才ホワイトハッカー・野原が、「金融市場の番人」である難攻不落のAIを騙し、FX市場で大金を手に入れることを目論む。「老後2000万円問題」やNISA、iDeCoなどの浸透で、“1億総株主化”が求められる昨今の日本。暗号通貨や株などで“億り人”が誕生し、誰にでもそのチャンスがあるといっても過言ではない時代を舞台に、マネーゲームが繰り広げられる。
主人公・野原を演じるのは、主演映画『ショウタイムセブン』が現在公開中の阿部。また、野原にも自分と同じ共感覚を感じ、計画をサポートするFXトレーダーの杏子を菜々緒が、杏子の元夫で数学者の功を津田健次郎がそれぞれ演じる。台湾からは、映画『瀑布』で金馬奨主演女優賞を獲得したアリッサ・チアが台湾の大企業の幹部リンネ役、『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』で役所広司とも共演経験のあるリン・ボーホンが台湾の若き経営者リー役で出演る。そのほか、サヘル・ローズ、YOUNG DAIS、マフティ・ホセイン・シルディ、デイヴィッド・リッジスら国際色豊かな面々が参加している。
監督を務めるのは、GUCCIやUNIQLOなどの広告映像ディレクションやMVなどで知られる米倉強太。本作が映画初監督作となる。撮影は日本、台湾、イランにて2024年5月から9月にかけて行われた。
本作の撮影にあたり、主演の阿部は「今回のお話を頂いた際、米倉強太という新進気鋭の監督、そして同じメンズノンノの後輩にもあたる、才能ある方と一緒にやりたい、そして自分の世界をまた新しく広げたいという気持ちがあり、チャレンジしてみました。作品の完成が楽しみです」とコメント。監督の米倉は「阿部寛さん演じる野原を中心に巻き起こる台風は日本を飛び越えネットワークを通じて世界中に広がっていく。次々と現れる人物と刻一刻と変化する人間模様を楽しんでいただけると思います」と作品をアピールした。
あわせて公開された特報映像では、世界4カ国6都市を舞台に、たった7日間でAIを騙して大金を手に入れる面々が映し出される。阿部が自分を罠にはめた相手に復讐の意味も込めつつ大金をかっさらおうとする、知的で軽快な悪人を演じる姿が垣間見える。
コメント
阿部寛
今回のお話を頂いた際、ちょうど新たな挑戦を求めていた時期でした。同じ『MEN'S NON-NO』出身の米倉監督という才能ある映像作家とご一緒できると知り、大変興味を惹かれました。 本作は、日本、台湾、イラン、ハワイの4カ国を舞台に展開するスケールの大きなサスペンスです。国際色豊かなキャストとともに、国境を超えた物語の奥行きを体感しながら撮影に臨みました。 菜々緒さんとの初共演も非常に刺激的で、監督が描く「ネットワークが生む新たな世界観」の中で、どのように物語が紡がれていくのか、撮影を重ねるごとに期待が高まりました。完成を楽しみにしていますし、ぜひ多くの方にご覧いただきたいと思います。
米倉強太（監督）
2年前の深夜にプロデューサーの小椋悟さんから、日本、台湾、イランの3カ国共同制作の作品を作らないか？と突然の電話を頂いたことから始まった僕の初めての長編監督作品。日本映画を代表するプロデューサーの方々、そして『MEN'S NON-NO』の大先輩（先輩と呼ぶのも気が引けてしまいます）阿部寛さんを中心とした3カ国の俳優の方々の力をお借りして、3カ国を駆け抜ける素晴らしい映画が完成しました。
阿部寛さん演じる野原を中心に巻き起こる台風は日本を飛び越えネットワークを通じて世界中に広がっていく。
次々と現れる人物と刻一刻と変化する人間模様を楽しんでいただけると思います。
■公開情報
『キャンドルスティック』
7月4日（金）全国公開
出演：阿部寛、菜々緒、サヘル・ローズ、津田健次郎、YOUNG DAIS、マフティ・ホセイン・シルディ、デイヴィッド・リッジス、リン・ボーホン、アリッサ・チア
原作：川村徹彦『損切り：FXシミュレーション・サクセスストーリー』
監督：米倉強太
脚本・チーフプロデューサー：小椋悟
製作：ジャズフィルム、ジャズインベストメント
配給：ティ・ジョイ
協力：台北101
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