炒飯に続いてたこ焼きが空前のブーム

　2024年の夏は炒飯がやたらに登場しましたが、秋はたこ焼きでした。『ハミダシクリエイティブ』第1話のたこ焼き研究に始まり、『ラブライブ！スーパースター!!』3期最終回のたこ焼き鍋までおそらく15作以上！　こういうシンクロニシティって、なんで起こるんでしょうね。

例年より早い冬アニメスタート、気になるのは◯◯前哨戦

　冬アニメの展望を前に、ひとつ今期の特徴を挙げておきます。それは冬アニメが始まるのが例年以上に早いこと。ここ数年の冬アニメ最初の放送日時を振り返ると……。

2022年：1月4日深夜（『イロドリミドリ』）
2023年：1月4日夜（『転生王女と天才令嬢の魔法革命』）
2024年：1月3日夜（『弱キャラ友崎くん 2nd STAGE』）

　と、新年を迎えてから数日経っていました。それが2025年は1月1日深夜に『グリザイア：ファントムトリガー』と『天久鷹央の推理カルテ』がスタート！　2024年秋アニメ終了の余韻も何もあったものじゃない。この傾向が続けば、2026年は夢の（？）元日中に冬アニメスタートが見られるかもしれません。

　閑話休題。今冬のラインナップを眺めてみても単発で期待できそうなものは数あれど、「前年秋からの連続2クールものが多いなあ」くらいで大きな傾向は掴めず。そんななかで気になっているのは、2025年全体で話題になりそうなニチアサ（日曜朝）の歌ものアニメです。

　現在『ひみつのアイプリ』が放送されていますが、2月からは伝統ある『プリキュア』シリーズのアイドルをテーマとした新作『キミとアイドルプリキュア♪』がスタート。さらに4月からは『プリンセッション・オーケストラ』が始まります（と例年通りだと『ひみつのアイプリ』の第2期も）。

　これ、主題歌などの音楽の制作にMONACA（『キミプリ』）、Arte Refact（『アイプリ』）、Elements Garden（『プリオケ』）とアニソン系で有名なグループが関わっているのも注目ポイントなのですが、それは改めて語るとして、何もそこまで日曜朝に被らなくても……というのがアニメファンの人情でしょう。とは言え冬は、まずはこのニチアサを舞台にした“歌ものアニメ戦国時代”の前哨戦を楽しみたいところです。