2024年の年間ベスト企画

加藤よしきの「2024年 年間ベスト映画TOP10」 やっぱ映画館っていいですね

 リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2024年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、アニメの4つのカテゴリーに分け、映画の場合は、2024年に日本で公開・配信された作品から、執筆者が独自の観点で10作品をセレクトする。第8回の選者は、ライターの加藤よしき。(編集部)

1. 『ゴジラxコング 新たなる帝国』
2. 『エイリアン:ロムルス』
3. 『梟ーフクロウー』
4. 『コヴェナント/約束の救出』
5. 『デッドプール&ウルヴァリン』
6. 『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』
7. 『アイアンクロー』
8. 『関心領域』
9. 『ジガルタンダ・ダブルX』
10. 『神探大戦』
次点『ミッシェル・ガン・エレファント “THEE MOVIE” LAST HEAVEN』

 今年は好みの映画が多くて大変でした。泣く泣く削ってのベスト10です。毎年恒例の“10位映画”(「世間は何と言おうとこれはベスト10に入れる!」という基準になる映画)は、香港のトンチキ探偵映画『神探大戦』(2022年)。主人公が「ちょっと変わった名探偵」ではなく、「名探偵かも怪しい完全に狂った人」なのがいいですね。9位はインドからやってきた映画で、後半のツイストにやられ、心がグチャグチャになりました。心をかき乱す系では8位の『関心領域』も。エンディングの地獄ソングは素晴らしかったです。

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 続く7位は名プロレス一家の“業”を描いた伝記映画。プロレスの魅力と危うさ、虚と実が交差する感じが堪りません。6位は大ヒットシリーズの第3弾で、邦画アクションの最新形かつ最高傑作(ドラマシリーズも良かったです)。5位はマーベル映画、会心の一撃ですね。オープニングの「Bye Bye Bye」で爆笑し、最後まで笑って泣いて、お見事でした。

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 4位は私が大好きな無茶な状況をガッツのみで何とかする話です。ガイ・リッチーとしては異色のノー・ユーモア映画で、興行的にはアレだったそうですが、きっと後年に再評価されることでしょう。3位は韓国の時代劇サスペンス。とにかく「面白かった!」としか言えないです。2位は『エイリアン』の最新作。同シリーズは良い意味でどれもピーキーなので、逆にこういう全体的にバランスがいいのが新鮮でしたね。「エイリアンにできることはまだあるかい?」「あるぞ!(パルスライフルを乱射)」という映画です。

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