広瀬すず主演『ゆきてかへらぬ』ロッテルダム国際映画祭へ正式出品 海外版ビジュアルも

 2025年2月21日よりTOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国公開される広瀬すず主演映画『ゆきてかへらぬ』が、第54回ロッテルダム国際映画祭 ビッグスクリーンコンペティション部門に正式出品されることが決定した。

 実在した女優の長谷川泰子、詩人の中原中也、評論家の小林秀雄という男女3人の出口のない三角関係と壮絶な青春を描く本作。『遠雷』『探偵物語』『ウホッホ探検隊』などの根岸吉太郎が監督を務め、鈴木清順監督の「浪漫三部作」(『ツィゴイネルワイゼン』『陽炎座』『夢二』)や『セーラー服と機関銃』などの田中陽造が脚本を手がけた。2人のタッグは、『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜』以来実に16年ぶり、根岸にとっても本作が16年ぶりの長編映画となる。

 女優の長谷川泰子を広瀬、詩人の中原中也を木戸大聖、文芸評論家の小林秀雄を岡田将生が演じるほか、共演には田中俊介、トータス松本、瀧内公美、草刈民代、カトウシンスケ、藤間爽子、柄本佑らが名を連ねた。

 まだ芽の出ない女優、長谷川泰子(広瀬すず)は、のちに不世出の天才詩人と呼ばれることになる青年、中原中也(木戸大聖)と出逢う。どこか虚勢を張り合うふたりは、互いに惹かれ、一緒に暮らしはじめる。その後東京に引っ越したふたりの元を、中也の友人で、のちに日本を代表することになる文芸評論家、小林秀雄(岡田将生)が訪ねてくる。偶然ともいえるその出逢いが、やがて3人の運命を狂わせていく……。

 オランダ第2の都市ロッテルダムで開催されるロッテルダム国際映画祭は、世界三大映画祭に次ぐ重要な映画祭のひとつ。今回は現地時間2025年1月30日から2月9日にかけて開催される。本作がノミネートされたビッグスクリーンコンペティション部門は、一般の映画ファンから選ばれた審査員によってアワードを選出し、受賞作はオランダでの公開やテレビ放送も見込まれる。

 根岸監督は「先進的な映画を発掘し続けるロッテルダム国際映画祭に『ゆきてかへらぬ』が選出されたことは大変光栄です。オランダの観客の皆さんに、日本の、しかも大正時代の青春の葛藤をどのように受け入れていただけるか、今から楽しみにしています。瓦屋根の織りなす日本の建築の美しさやモガモボの当時のファションを楽しみながら、2人の若者の間を揺れ動く若い女性の激しい生き方(それを演じ切った広瀬すず)に国と時代を超えた深い共感を抱いていただけたらと願っています」と選出への喜びを語った。

 あわせて新場面写真9点と海外版ビジュアルも公開。場面写真では、泰子、中也、小林の過ぎ去って戻ることのない日々が切り取られている。はぐれ者同士、京都で一緒に暮らし始めた泰子と中也の美しい時間、何者かになりたくて飛び出した東京での日々、小林の登場で揺らぐ泰子の想い、そして始まる3人の歪で複雑な関係。まだ何者でもなく先の見えない焦燥を抱えながら、時に己を壊すほどの強い想いを貫き駆け抜けた、3人の刹那の青春が感じ取れる。

 海外版ビジュアルでは、広瀬演じる泰子の危険な雰囲気をまとった横顔がクローズアップされている。

■公開情報
『ゆきてかへらぬ』
2025年2月21日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国公開
出演:広瀬すず、木戸大聖、岡田将生、田中俊介、トータス松本、瀧内公美、草刈民代、カトウシンスケ、藤間爽子、柄本佑ほか
監督:根岸吉太郎
脚本:田中陽造
配給:キノフィルムズ
©︎2025 映画『ゆきてかへらぬ』製作委員会
公式サイト:www.yukitekaheranu.jp
公式X(旧Twitter):https://x.com/yk_movie2025
公式Instagram:https://www.instagram.com/yukitekaheranu_movie/

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