中島裕翔、初共演の板垣李光人を“観察”？ 『秘密～THE TOP SECRET～』への意気込み語る
中島「板垣さんに頼っちゃいそう」
ーー実際にお会いになって、どんな印象を持たれましたか？
板垣：優しい方なんだろうなと勝手に思っていました。まだ少しですけどお話しさせていただいて、薪は鈴木の大きな包容力に出会いますが、それを持っていらっしゃる方だと思いました。だから薪として鈴木や青木と接していく中で、中島さんの人柄に助けていただけるんだろうなと思いました。
中島：芯のある強さというか、仕事に対する向き合い方で根幹にどしっと構えているものがある方なのかなと。もちろんたくさん笑うし、ユーモアがあるんだろうと思いつつも、キリっと切り替えるプロ意識や芯の強さがみんなを引っ張ってくれると期待しています。薪も第九を引っ張っていく役なので、板垣さんに頼っちゃいそうだなと思いました。
ーードラマのMRI捜査が現実に行われていたらすごいですし、怖いと感じてしまうんですが、『秘密』の世界観のどこに魅力を感じますか？
板垣：『秘密』という作品は、MRI捜査という現実にない捜査方法が大きな要素としてありながらも、ミステリーであり、ヒューマンドラマに感情移入して、心を動かされるところが素敵だなと思います。現実離れしたMRI捜査という要素があるからこそ、演技やビジュアル面でリアリティを持たせる部分が地に足がついていないと、視聴者もふわっとしてしまうと思うんです。原作が持つ読者を惹きつける力を、生身の役者として、地に足をつけて取り組んでいきたいです。
中島：現実にMRI捜査があったら様々な問題が起こると思っていて、認められそうで認められない捜査機関だと思います。誰もが持つ二面性や、日本人は特に本音と建前があって、本音の部分を追求していくと、それは恥ずかしい部分かもしれないですけど、そこを掘り下げていくことで、より人間についてわかるのが本作の魅力かなと。科学の話では、人間の脳が意外とあいまいでご都合主義である点は、純粋に興味を持ってもらえるポイントだと思います。人の脳を見て事件を解決するというアイデアがすごいですね。板垣さんもおっしゃっていたヒューマンドラマとの境界線を大事にしながら演じていきたいです。
ーー薪と鈴木／青木の関係性はとても深いと思います。二人の役柄について見どころを教えていただけますか？
板垣：鈴木もですが、薪も本当に複雑なキャラクターなんですよね。幼い頃に両親を亡くして、育ての親も亡くしています。薪に対する「そんな笑顔を見せてくれるなら、深夜料金くらいいくらでも払うよ」という鈴木の台詞があるんですけど、そのシーンは原作を読んで泣いたんですよ。薪を演じるとわかって、感情移入して読んでいたから、なおさらだと思うんですけど。薪は生きてきた中で、愛情や人間に対するコミュニケーションが欠落していた部分があると思うんですけど、鈴木に会った時に、薪がいちばん欲していた言葉や求めていた人物像のようなものを鈴木が持っていて。薪にとっての鈴木は、家族でも恋人でもないし、友人でもない何かを超越した存在だと思うんです。その存在を失うのはきっと想像を絶することだと思うし、現在に至るまで、薪の中で層になっているものは細かいし、厚いと感じます。繊細さは薪にとって大事なもので、自分が演じる上でも好きなところなので、やりがいのある役だと思っています。
中島：青木は、薪の過去に何があったのか、鈴木はどんな人物だったかを無謀にも知ろうとするんですけど、そのプロセスを経て青木なりに薪を理解し、そばで支える後輩なりの思いやりが出てくると思います。一人二役は自分にとって挑戦ですが、（鈴木と青木は）一貫して“薪想い”ですので、そこはすごく大事にしたいところです。だから、普段から板垣くんを観察しようと思います。「今大丈夫かな」「疲れてないかな」って（笑）。
■放送情報
『秘密～THE TOP SECRET～』
カンテレ・フジテレビ系にて、2025年1月20日（月）スタート 毎週月曜22:00〜22:54放送
出演：板垣李光人、中島裕翔、門脇麦ほか
原作：清水玲子『秘密-トップ・シークレット-』『秘密 season0』（白泉社『メロディ』連載）
脚本：佐藤嗣麻子
演出：松本佳奈、宝来忠昭、根本和政、稲留武
プロデューサー：豊福陽子、近藤匡、近藤多聞
制作協力：C＆Iエンタテインメント
制作著作：カンテレ
©︎カンテレ
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