『マイダイアリー』優希と広海の恋が大きく動き出す 清原果耶の真骨頂“切そうな表情”も
また、第6話では優希が亡くなった母の遺灰とお別れをするシーンも描かれた。生前、「死んだら海に帰りたい」と言っていた母の希望を叶えるために、父や姉は苦しみながらも遺灰を海にまいた。しかし、優希は「わたしも、まいた」と嘘をついて、母の遺灰を隠し持っていたらしい。手元に母がいるのは、心強い。でも、遺灰を持っているかぎり、家族に嘘をついている後ろめたさが消えることはない。彼女がどれだけの葛藤を抱いてきたのか……と考えると、胸がギュッと締め付けられる。
家族と一緒にまくことができなかった遺灰が、広海やまひる(吉川愛)、愛莉(見上愛)、虎之介(望月歩)ら仲間が、そっと背中を押してくれたことで、まくことができた。そのときの海を見つめながらの切そうな表情こそが、清原果耶の真骨頂だろう。ただ、寂しいだけではない。もう嘘をつかなくてもいいことにホッとしているような。清原の一筋の涙からは、さまざまな感情が伝わってきた。
本作の脚本家・兵藤るりは、「なんで、病気になったら戦ったとか言われなきゃいけないの? 克服した人は勝ちで、お母さんは負けたの? そんな戦い、望んでもないのに」などわたしたちの胸に強く突き刺さる台詞を毎話生み出してくれる。次週放送の第7話では、どんな素敵な言葉に出会えるだろうか。キャスト陣の演技とともに、兵藤が紡ぐ言葉にも注目していきたいと思う。
■放送情報
『マイダイアリー』
ABCテレビ・テレビ朝日系にて、毎週日曜22:15~放送
出演:清原果耶、佐野勇斗、吉川愛、見上愛、望月歩、坪倉由幸、中村ゆり、勝村政信ほか
脚本:兵藤るり
音楽:小山絵里奈
主題歌:Saucy Dog「くせげ」(A-Sketch)
挿入歌:森大翔「群青日記」(A-Sketch)
企画・プロデュース:清水一幸
プロデューサー:川村未来、藤田洋平、栗生一馬、森田大児
演出:穐山茉由、瑠東東一郎、髙橋浩、田口仁
制作プロダクション:東映東京撮影所
制作著作:ABCテレビ
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