『若草物語』涼と衿の停滞していた関係に小さな変化 長濱ねるの“本格登場”も間近か?

 一方、恵(仁村紗和)の職場では、同僚の佐倉(酒井若菜)が上司のセクハラ行為を告発する事態が発生。しかし非正規職員である佐倉の訴えは、誰からも真摯に受け止められることはなかった。佐倉の孤立する姿に心を痛める恵だったが、自身の雇い止めへの不安から、ヒアリング調査での証言を躊躇してしまう。涼とは対照的に周囲の空気を敏感に察知してしまう恵。周りが見えるからこそ、この板挟みの状況にもがき苦しんでいるのだろう。

 家族それぞれが人生の岐路に立つ中、涼と三女・衿(長濱ねる)の停滞していた関係に小さな変化が訪れる。2年前から送り続けていたメッセージに、ついに既読マークが付いたのだ。律(一ノ瀬颯)の後押しもあり、涼は意を決して衿に電話をかける決心をする。これまで涼の回想シーンでしか姿を見せなかった衿の、ついに本格的な登場が近づいているのかもしれない。

 過去の回想シーンでは、衿が涼に「お姉ちゃんと私はずっと結婚しないでいよう」と語りかけ、涼も「いいよ~結婚しない同盟!」と笑顔で応じるなど、姉妹の絆を象徴する場面が印象的に描かれていた。しかしそのどれもが涼の視点からのものであり、衿が本当のところは何を考えているのかは、正直なところまだはっきりとはわからない。

 原作『若草物語』では、衿のモデルとなったベスが猩紅熱で倒れ、そのまま容態が悪化するという展開も。音信不通だった衿の身にも、病に絡んだ運命が待ち受けているのではないかと、視聴者からは心配の声も上がっている。なぜ衿は突然、連絡を絶ったのか。どこかで夢を叶えて幸せに暮らしてくれていればいいのだが、やや不安な雰囲気が漂う第7話の幕開けとなりそうだ。

■放送情報
日曜ドラマ『若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―』
日本テレビ系にて、毎週日曜22:30〜放送
出演:堀田真由、仁村紗和、畑芽育、長濱ねる、一ノ瀬颯、深田竜生、生瀬勝久、臼田あさ美、渡辺大知、坂井真紀、筒井真理子ほか
原案:ルイーザ・メイ・オルコット『若草物語』
脚本:松島瑠璃子
音楽:はらかなこ
演出:猪股隆一、瀬野尾一
プロデューサー:森有紗、松山雅則
協力プロデューサー:河野英裕
チーフプロデューサー:松本京子
制作協力:トータルメディアコミュニケーション
©日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/wakakusa/

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