バルタザール・コルマウクル監督&本木雅弘のコメントも 『TOUCH/タッチ』予告編公開

 Koki,や本木雅弘が出演するバルタザール・コルマウクル監督の新作映画『TOUCH/タッチ』の予告編とポスターが公開された。

 本作は、初期の認知症であることが判明した主人公のクリストファーが、人生でやり残した、50年前に愛した大切な人が突然姿を消してしまった謎を解き明かすことを決意し、2023年コロナの世界的流行で国境が封鎖され始める中、アイスランドを出発し、ロンドン・日本を旅しながら彼女を探す、時と海を越えた壮大なラブストーリー。『ザ・ディープ』『エベレスト 3D』『ビースト』などのコルマウクルが監督を務めた。

 原作は、2020年にアイスランドで発表されベストセラーになったオラフ・オラフソン著の『Snerting(原題)』。この原作を手にしたコルマウクル監督は、「世界の国々と異なる人種、2つの時間軸と歴史的な出来事をパンデミックの世界に見事に織り込ませている」と映画化を熱望。撮影は2022年の終わりにアイスランド・レイキャビクで始まり、ロンドンでの撮影を経て、2023年に東京や広島での日本ロケを敢行した。

 主人公のクリストファーを演じたのは、アイスランドの俳優エギル・オラフソン。若き日のクリストファーはオーディションを経てコルマウクル監督の息子であるパルミ・コルマウクルが演じた。そのほか、クリストファーが学生時代を過ごす1957年のロンドンで出会う最愛の人・ミコ役でKoki,、ミコの父であり、クリストファーが働く日本料理店を営む高橋役で本木が出演。さらに中村雅俊、柴田理恵らもキャストに名を連ねている。

映画『TOUCH/タッチ』予告編

 公開された予告編には、淡い光の中、目の前の恋人を愛おしそうに見つめ目線を交す若い頃のクリストファー(パルミ・コルマウクル)と日本料理店の店主の娘ミコ(Koki,)が映し出される。お互い異国の地で出会った若い2人は情熱的に恋に落ち、それぞれの孤独を埋めあうようにお互いの心まで深く触れ合っていったはずだった。しかしある日、ミコは何も言わず、店主の父親(本木雅弘)とともに彼の前から突然消えてしまう。「忘れられない恋を抱えて生きている」という言葉の通り、現代の老いたクリストファー(エギル・オラフソン)は、初期の認知症の診断を受け、自分の記憶の中にミコがいるうちに、彼女ともう一度会いたいと、2人が出会った思い出の地ロンドンに旅に出る。そこで当時の同僚からミコの手がかりを得た彼は、さらに彼女が生まれた地・日本へと向かう。なぜ、彼女は消え、どこへ行ってしまったのか。この旅の先にクリストファーが知る真実とは。

 あわせて公開されたポスターには、上下に分かれるように2つの時代のクリストファーが写し出されている。50年前、ミコとの幸せに満ち、触れ合うことができた電車の中。しかし今現在その座席には彼女はいない。時を経ても彼女を思い続けるクリストファーの心情が表現されたポスターとなっている。

 日本では東京、広島で撮影が行われ、実際に日本にも滞在していたコルマウクル監督は日本の観客ヘ向け「この映画はアイスランドやアメリカをはじめ、多くの国々で上映され、高い評価をいただいています。本作のテーマ性や素晴らしいキャストの観点からも、この映画が日本のみなさまに受け入れられていただければとても嬉しいです」とコメント。また、撮影当時の事を振り返り「本木雅弘さんはとてもプロフェッショナルな俳優で、演技に対しても細かく、やりたいことについても正確で、一緒に仕事ができて嬉しく思いました。Koki,さんも、個性的で、とてもオープンで温かく、素晴らしかったです。彼女は非常に温厚でプロフェッショナルで、いつも入念に準備して臨み、パルミ(青年時代のクリストファー)と素晴らしい関係を築き、映画に良いケミストリーが生まれました」と語っている。

 さらに、ミコの父親で日本料理店を営む高橋を演じた本木は「与えられた役を全う出来たのか、正直、自信はありませんが、深く優しい祈りを感じる物語に出会えたことに感謝しています。歴史も人も傷みを抱え、哀しみを糧に希望を育てている、そんな時間の温もりが皆さんに届くと良いなと思っております」と期待を寄せた。

コメント

バルタザール・コルマウクル(監督)

この映画はアイスランドやアメリカをはじめ、多くの国々で上映され、高い評価をいただいています。
本作のテーマ性や素晴らしいキャストの観点からも、この映画が日本のみなさまに受け入れていただければとても嬉しいです。
日本の俳優たちとの仕事は、とても素晴らしいものでした。本木雅弘さんはとてもプロフェッショナルな俳優で、演技に対してとても細かく、役柄についての考えもとても正確で、一緒に仕事ができてとても嬉しく思いました。Koki,さんもオープンで温かく、素晴らしい俳優で、個性的なミコを演じてくれました。Koki,さんは、私がリードする演出を信頼してくれ、撮影でのプロセスがとても楽しかったです。彼女は非常に温厚でプロフェッショナルでもあり、いつも入念に準備して臨み、パルミ(青年時代のクリストファー)と素晴らしい関係を築いていたので、彼らが親しい友人になって映画に良いケミストリーが生まれるのを見るのはとても楽しかったです。

本木雅弘(高橋役)

素晴らしいスタジオを有したアイスランドでの撮影は貴重な体験でした。
役者でもあるバルタザール監督は的確かつ遊び心があり、スタッフからの信頼も絶大です。その中で与えられた役を全う出来たのか、正直、自信はありませんが、深く優しい祈りを感じる物語に出会えたことに感謝しています。歴史も人も傷みを抱え、哀しみを糧に希望を育てている、そんな時間の温もりが皆さんに届くと良いなと思っております。

■公開情報
『TOUCH/タッチ』
2025年1月24日(金)TOHOシネマズ シャンテほかにて公開
出演:エギル・オラフソン、Koki,、パルミ・コルマウクル、本木雅弘、奈良橋陽子、ルース・シーン、中村雅俊ほか
監督:バルタザール・コルマウクル
配給:パルコ ユニバーサル映画
2024年/アイスランド、イギリス/英語、日本語、アイスランド語/字幕翻訳:稲田嵯裕里/G
©2024 RVK Studios
公式サイト:https://touch-movie.com
公式X(旧Twitter):https://x.com/touch_movie0124

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